2015年09月05日

日本で最初に漢方薬のエキス製剤を市販した会社は

2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方薬は煎じ薬だけ、と決めてかかるのは大間違い。

 以前、中国の中医師に直接感謝されたことは、日本の技術のお陰で、中国国内でも優秀なエキス剤を製造することが可能となり、面倒な煎じ薬ばかりに拘る必要がなくなって、心から日本の技術には感謝していると述懐されたことがある。

 ヒゲジジイが開発したわけでもないので、ヒゲジジイに直接感謝されるのもおかしな話だが、それはともかく、タイトルの問題。

 日本で最初に漢方エキス剤を市販されたのは、コタローさん(小太郎漢方製薬株式会社)なのである。
 早くも1957年に漢方エキス剤(35処方)を日本で初めて販売というから、他社とはエキス剤の技術的にも、伝統的にも、キャリアが大きく異なるのである。

 昨今では、補気建中湯や分消湯、竹葉石膏湯、温胆湯、延年半夏湯など、他社ではなかなか実現されなかった方剤類を多種類製造され、白朮と蒼朮などの間違っても混同されることがないので、ほとんどが優秀な製剤に仕上がっている。

 敢えて、コタローさんを賛美するブログを書くのは、ヒゲジジイの要望通りの優れたエキス製剤を次々に実現してくれた恩義に多少でも報いたいという思いからに過ぎない。

 日本国民が、煎じなくても楽に飲める漢方エキス剤を服用できるようになった、一番最初の発端を作ったコタローさんに、少しは感謝してもよいかもしれない。

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2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 14:53| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする