2015年08月17日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ボクチンの母
イタリアからまだ帰って来れない気分のまま、久しぶりの開店後はダンテ作『神曲』の日本版「煉獄」の世界に入った気分。
しかも通常の3倍の仕事が待っていた。
重病から回復し社会復帰して数年以上、とても元気に暮らしていた人が、会社の健康診断でとんでもない場所に悪性腫瘍の可能性が疑われる大きな腫瘍を見つけられたという深刻な相談からはじまって、その次には子供を叱り過ぎて声が出なくなったという常連さんの相談については、それに比べればはるかに可愛いもの。
ところが昼下がりの疲れ切った頃、痛烈な無力感を受ける相談。難治性疾患で10年以上ずっと調子よかった漢方薬を最近は飲んだり飲まなかったりしていたら、風邪を引いて以後、調子を崩して、漢方薬を再開しても、以前のような効果を感じないので、ドラグストアの店員さんに相談したら、そのような漢方薬はすべて無効だから全部中止して、キョーレオピンに切り替えるように奨められたという、トンデモナイ話し。
こちらに最初から相談に来るならともかく、真っ先にドラグストアの店員さんに相談するという信じられない行動はいかにも怪訝。以前のような通訳者(奥様)がおられないので、まともな会話が成り立ちそうにないので、もはやこちらの漢方薬は飲まなくてもよいから、病院だけの治療に頼るべきだとアドバイス。
その後の補充購入の人達の病状はしっかり安定している人が続くので、安堵の胸を撫で下ろす。
それにしても、漢方相談という日常の仕事は、煉獄の生活に似る因果な仕事である。
といっても文芸方面におけるルネッサンスの先駆者的な存在であるダンテの神曲にかぶれたわけでもないが、少なくとも漢方薬ばかりに浸り過ぎていると漢方バカになって、却って発想力が鈍化する。多方面の読書は、発想力の涵養に不可欠だろう。
ともあれ本日は発送依頼も店頭もメール相談も、日頃の3倍の仕事量だったが、これはいつもの休み明けの恒例の行事で、明日からは少しはノンビリ出来ることだろう。
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2015年08月17日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ボクチンの母
2010年8月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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