
2010年7月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
一貫堂医学にお詳しい中島髄象先生が山本巌先生に「癌に対して通導散を使え」と遺言されたといわれる。
当然、弁証論治に基づいて、扶正祛邪の配合バランスの配慮は必須であろうけれども、正虚がない段階では、祛邪をもっぱら行う配合でも効果を上げられていた症例も少なくない。
しかしながら、正虚が進んだ進行癌や転移癌の状況下では、通導散は瀉熱通便の大黄や芒硝も配合された強力な活血祛瘀・行気通絡の方剤であり、祛邪を目的とした方剤だけに、しっかりとバランスの取れた扶正の方剤や中草薬との併用が必須となるだろう。
各種の癌サポートの漢方相談が年々増加する一方である昨今、従来の中医学的な弁証論治にもとづいた配合の一角に、山本巌先生が残されている文献などに記載される、こられ通導散や一貫堂の竜胆瀉肝湯、あるいは荊防敗毒散などの利用も考慮に入れるべきかと考えている。
昨今では相談に来られるステージ4の人達でも、疼痛に悩まれる人は意外に少ないのだが、たまたま婦人科癌で、疼痛をコントロールして欲しいという依頼があり、通われて3度目の相談の今回より、さまざまな各種方剤や中草薬類とともに、さらに通導散を加えて試してもらうこととなった。
病院で投与されているモルヒネ系の鎮痛剤はなるべく使用したくないとのこどだが、過去にはこれらを使用することで、漢方薬も併用しながら、末期がんでも8年間通常の勤務が続けられた人もおられるのだから、上記の方法でも軽減できなければ、医師のアドバイスに従って、使ってみるべきだろう。
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2010年7月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
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