2015年06月19日

アトピーの漢方相談は中医師がよいでしょうか?というご質問

2011年6月19日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年6月19日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の女性
【 地 域 】:東海地方
【 お問い合せ内容 】:はじめまして。

 アトピーで20年ぐらい苦しんでいます。
 特に顔が赤くて人にあうのがいやで精神的にも病んでいます。先生がお近くでおられたらよかったのにと思います。
  アトピーの他にも過敏性大腸炎筋肉痛などあります。

 今病院で白虎加人参湯、消風散、をのんでいますが、あまりよくはなっていません。
 過去にも煎じに3回ほど(1年のサイクルで3回)違う先生でためしましたが、よくはなりませんでした。東京などで。

 近くで漢方の先生を探そうと思いますが、中医師とかのほうがよいのでしょうか?

 ステロイド10年プロトピック10年塗っていたのでかなり悪いと思います。
 今日も顔が真っ赤です。外にでるのもつらいです。(冷えのぼせもあります。)

 すこしアドバイスいただけたらと思います。

2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 アトピー性皮膚炎の漢方薬の配合は、相当にデリケートですので、症状が激しい段階では、極端な場合は日毎に微調整を繰り返す場合もあり得ます。
1〜3回の服用でも、良し悪しの反応が直ぐに出やすいからです。

 それゆえ、理論のしっかりした中医学に習熟した医師か薬剤師を見付ける必要があります。
 時間を十分にかけて、5〜10日毎に通えるきめ細かい対応をしてもらえるところが無難です。

 また、日々の食事内容の影響は想像以上に大きいので、徹底した食事制限も必要です。
 加工食品や甘いものや肉食類を避けて、薄味で火の通った野菜類(キャベツなど黄緑野菜をたくさん使ったもの)を十分に摂るように心がける必要があります。

 白虎加人参湯と消風散の併用という配合(あるいはさらに黄連解毒湯)は、しばしば日本全国の病院で投与されることが多いようですが、中医学的な発想では、あまり考えにくい配合かもしれません。

 現実的には、漢方の世界は、世間で想像される以上に、とても専門性が高いので、理論の乏しい日本漢方や一般の病院漢方では、一定レベル以上の疾患ともなれば、よっぽど経験豊富な専門家でなければ難しいと思います。

 とりわけ重症化したアトピーの場合は、とてもデリケートですので、きめ細かい対応が可能な、中医学理論を駆使される専門家のほうが無難なように思います。

 ネットで調べれば、きっと中医学の専門家がお近くで見つかると思います。

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2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母


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