
2009年05月05日の茶トラのボクチン(ほとんど5歳) posted by (C)ボクチンの母
タイトルの「大震災と、生きている死者」とは・・・
若松英輔著『魂にふれる』の副題である。
この書籍の言わんとすることの大意は、帯の説明文にあるように、
私たちが悲しむとき、悲愛の扉が開き、亡き人が訪れる。と書かれている。
死者は私たちに寄り添い、常に私たちの魂を見つめている。私たちが見失ったときでさえ、それを見つづけている。悲しみは、死者が近づく合図なのだ。━━死者と共同し、共に今を生きるために。
これは比喩的に述べているのではない。
帯に書かれている案内文だけではやや物足りない。
本文に沿って補足すれば、
「生者は寄り添ってくれる死者のお陰で、今を生きることができるのだ。」
を加えるべきか。
いずれにせよ、かなり的確な評論である。
実際の内容は、いずれも既に故人となられたフランクルやリルケ、池田晶子・柳田国男・鈴木大拙・西田幾多郎・田辺元・神谷美恵子など、哲学者や思想家の著作を読み解く「死者論」であるから、そこいらへんにころがっているお気楽なスピ本とは異なる。
愛妻を長期間の闘病の末に亡くされた著者の実体験あってこそ、愛妻との共著といえる作品である。
ちなみに、著者の若松英輔氏は慶応大学仏文科卒の批評家であるが、「三田文学」編集長を務め、読売新聞読書委員であるかたわら、「薬草を商う人」でもあるという。
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