2009年04月16日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
クレアチニンの異常値が続き、好酸球も異常値を呈し、毎年季節的な花粉症も重度。
休職して闘病に専念され、弁証論治によって、4種類の方剤をやや高濃度で、徹底して服用してもらうことで、クレアチニンは一年以内に完璧に正常化。
社会復帰して以後も、慢性腎炎は殆ど寛解状態を維持しているものの、好酸球の好転は見られず、花粉症も季節になると勃発するが、西洋医学の対症療法でやり過ごしていた。
本来なら、さらに衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)を追加すべきところ、本命の慢性腎炎の経過があまりにも良好なので、長期的な体質改善を覚悟されていた。
数年後、仕事で過労が続く日々で、配合中の補中丸の濃度を上げると、疲労回復効果はもちろんのこと、途端に好酸球が好転して正常化。
同時に花粉症がまったく出なくなった。
中医学においては、薬用量の問題は、実にデリケート。
たとえば、逆にアトピー性皮膚炎などでは、配合薬中の知柏地黄丸は通常の規定量では多過ぎて、3分の1量で他方剤とバランスがよく、多過ぎると滲出液が出現し、少な過ぎると乾燥が出て来るなど。
葛根湯エキス製剤を常用すべきケースでも、通常の規定量では多過ぎて温まり過ぎるが、4分の1量、あるいは2分の1量で常用することで、他方剤とのバランスもよく、あらゆる西洋医学治療や漢方薬で治らなかっためまいやフラツキが軽減するなど。
フィットする方剤でも、多ければよいというものではなく、とうぜんその逆も大いにあり得るので、適切な薬用量については、他方剤との配合バランスの問題もあるので、実に微妙である。
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