2015年02月07日

超頑固な滲出性中耳炎に、除湿とは真逆の麦門冬湯と「主水の腎」を賦活する六味丸の併用で即治した稀有な例

2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 以前にも、このブログでも少し書いたことがあるような気がするが、頑固な滲出性中耳炎の重症者で、西洋医学治療ではまったく効果が無く、耳鼻咽喉科で1ヶ月に何度も滲出液を除去しもらう対症療法を繰り返していた女性。

 漢方治療を求めてやって来られたが、意外にも、あらゆるタイプの除湿系の配合方剤では、何を飲んでもらっても、ビクとも効果が無い。

 そこで発想を変えて、もともと気管支も弱く、喘息の持病もあり、蓄膿症もあった人だったので、肺腎陰虚とも取れる舌証とハスキーな声に着目して、思い切って除湿とは真逆の麦門冬湯に、主水の腎系統を賦活する目的で六味丸を併用してもらったところ、即治。

 本当に文字通り即治で、その後は、蓄膿症と喘息も根治に導くべく、辛夷清肺湯も追加して、しばらく服用されていたが、そのまま文字通り、すべてが根治してしまった。

 その数年後、ご高齢になるにつれ疲労回復に牛黄製剤をしばしば利用されながら、足腰の神経痛に、長く疎経活血湯を常用されて順調に元気を保持されていたが、昨今気が付いたら、数年以上、音信が途絶えている。
 お元気だったら、九十歳前後となれれているはずだが・・・。

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 2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳)
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posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☀| 中耳炎(滲出性中耳炎・真珠腫性中耳炎など) | 更新情報をチェックする