2015年02月03日

蝶形骨洞炎による頭痛に辛夷清肺湯が効いているのに、一般医院で投与される漢方薬の危うさ

2010年02月03日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月03日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の女性
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:
 初めまして。●●●●と申します。長文で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

 副鼻腔炎で辛夷清肺湯を飲み続けたいのですが、私にあっているか心配なのです。

 今年の1月3日に変な頭痛が起きました。まっすぐにしていると何でもないのに、下を向くと頭が痛く、それがだんだんひどくなり少し下を見ただけでも痛いため、眼だけ動かして下を見る、ということしかできなくなったのです。ガンガンするのではなく、脳圧が上がる?ような感じでした。夜でしたので痛み止めをのんで寝たところ、翌朝には治っていました。

 脳神経外科でMRIを撮っていただいたところ、「脳には異常はないけれど、蝶形骨洞炎がひどい。」と言われました。
 子供の頃から副鼻腔炎を繰り返していたため、内視鏡検査をして下さる耳鼻科で診て頂いたところ、「大したことはないが、辛夷清肺湯をのんでみる?」と言われのみ始めました。

 すると、とてもいいようなんです。
 しかも、リウマチでリウマトレックスを週に5カプセルのんでいるのですが、朝のこわばりがよくなってきました!リウマチも治るかも知れません!
 その上、このところひどくて胸が苦しくなる不整脈もなくなったんです!
 びっくりしました。
 私にとてもあっていると思います!

 ところが、いつもお世話になっている内科で、「貴女は下痢しやすく冷え性だから、電気をあてると良い。リウマチになるのは冷え性と決まってる。辛夷清肺湯より、葛根湯加川芎辛夷に荊芥連翹湯を足して飲んだ方がいい。」と言われてしまいました。

 過去に、防風通聖散をのんで2週間ほどで肝機能が悪くなったことがある上に、リウマチの痛みで麻黄湯をのむと確かに痛みは良くなるのですがむくんでしまうため、2日ほどしかのめませんでした。甘草が入っているハーブなどもむくんでしまいます。葛根湯加川芎辛夷と荊芥連翹湯は、両方、甘草が入っているためのみたくないと思います。

 辛夷清肺湯を続けたいのですが、冷やすとかいてあるので、心配です。
 内科の先生には、先日、サーモグラフィを撮っていただいたのですが、手足が映らないほど冷えていました。
 でも表面だけ冷えていたのでは?とも思います。昔は冷え性で低体温でしたが筋トレ始めて治ったと思っていました。体温も36.7位いつもあります。

 村田先生のサイトに「副鼻腔炎のほとんどは辛夷清肺湯をつづけると治る。」と書かれていましたので、嬉しくなりました。ご意見を聞かせて頂けると幸いです。

 参考になりそうな事としては、採血の時、血管が細くとりにくいと毎回言われます。
 血圧は125/85、心拍数75位、不整脈は1日1万回以上(造影剤を入れてCT撮りましたが心配ないと言われました)一般検診では全て正常値です。舌の様子ですが、周りに歯型がついていて、今見ると白い苔?が奥の方3分の1位についています。身長16●p、体重5○sで、肌色は普通、中肉?です。

 よろしくお願い致します。

2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:


>副鼻腔炎で辛夷清肺湯を飲み続けたいのですが、私にあっているか心配なのです。

 というご質問は、とっても奇妙なご質問です。
 ご自身が、これを飲んでとっても調子がよいと感じられているのに、あっているかどうか心配という話はありません。

 そうであるのに、他の漢方薬を奨める医師は、漢方薬のシロウトといっても過言ではありません。

 辛夷清肺湯以外にも必要な漢方薬があれば、併用すべき漢方薬を考えてあげるのならともかく、よく効いている漢方薬を中止させようとする論理がまったく理解できません。

 また、ご自身も過去、副作用を感じた甘草配合方剤をあえて服用するのは、当然おかしな話です。

 関節リウマチは確かに、原因は冷えと湿気ですが、それが原因で化熱することも多い疾患です。

 ちょうど、冷え込みから膀胱炎になった場合でも、この膀胱炎は冷えが原因だからといって、温める漢方薬は適応せず、猪苓湯というおだやかに冷ます漢方薬が適応することが多いのと似ています。

 関節リウマチの中には、温めすぎると却って炎症が悪化するタイプがあるので、漢方薬の専門家に相談するのが無難です。

 辛夷清肺湯を投与された先生の方が、もしかしたら信頼できるのかもしれません。

 といっても、一般的な病院の医師は、漢方薬に対する知識は、シロウトにちょっと毛が生えた程度のレベルの人達がほとんどです。

 まずは、辛夷清肺湯を投与された先生に、一部始終を相談されるのが順序だと思います。

 取り急ぎ、お返事まで。

2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 早速のお返事、ありがとうございました。

 やっぱり、飲み続けていいとのことで安心致しました。

 辛夷清肺湯を勧めて下さった耳鼻科は、葛根湯加川芎辛夷のどちらかをのんだら?
 と言われ、全然漢方をわかっている感じではなかったので、相談しても意味が無さそうです。

 私にとって信頼できる漢方医は村田先生ですので相談させて頂きました。

 内科の先生はきちんと話を聞いて下さるので、これを続けたいと言えば理解しては頂けると思います。

 次回は自信を持って、辛夷清肺湯を続けたいと内科の先生に言う事ができます。

 本当にありがとうございました(^^)

たまには応援のクリックをお願いします!⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年02月03日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月03日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【関連する記事】
posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☀| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする