2014年12月18日

即効が出る人、出ない人

2008年12月18日のボクチン(4歳)
2008年12月18日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 即効が出るか出ないかは、あらかじめ予測することはできない。

 しかしながら、10日以内に、明らかな効果が出ることは日常茶飯事であり、極端な例では1日の服用でも明らかな改善効果が、ご本人がびっくりするほど顕著に現れることすら、珍しくない。

 ところが、皆がみな、10日以内に明らかな効果がでるとは限らず、ときに同じ配合を一ヶ月は連続して続けなければ、明らかな効果が見えないこともある。
 といっても、こういうケースは比較的めずらしいのだが、ときにはそのようなケースも現実には存在するのである。
 それを見分けるのは、とっても難しい。

 ところで、もう一つ問題は、上記の短期間で即効が出る人達の問題。
 効くと治るのは大違い、ということは常々このブログにも書いて来たけれど、短期間で即効が出たところで、そのままの勢いで、短期間で9割以上の安定した改善が得られることは、それほど多くはない。

 その多くは、途中で効果が停滞したり、極端な例では、喜びすぎて却って揺り戻しがあって一気に落胆する人もいる。
 その後の安定した効果を得るには、様子を見ながら繰り返しの弁証論治が必要となるのは当然のことなのだが、初期にあまりの即効を味わうと、しばらくして効果が停滞したり、弱まったりすると、落胆されるのも、むべなるかな。

 そのような場合の多くは、まだ必要な配合が不足していたり、あるいは標治の後の本治に移行すべき配合変化の必要な段階に来ているに過ぎない。
 それらの機微を、素人さんに説明・説得するのはなかなか骨が折れるので、それを端折って、効くのと治るのは大違い、と、常々叫んでいるのであ〜る。

 結局は、根性のある人だけが、最後に笑えるのであり、数年以上も続いた慢性疾患では、たとえ初期に即効があっても、結局は数年以上も続けて、徹底した体質改善を行わなければならないだろうし、現実に漢方薬の真価を体感できる人は、短期間で諦めることなく、数年続けることで、真の漢方薬の実力を知ることができるのである。

 といっても、中には、なかなか直ぐには、しっかりしたピントが合わないケースが、超マレにはあるのが現実。
 こちらとて神ならぬ、出来損ないの人間さまなので、止むを得ないだろう・・・と居直るつもりは無いけれど・・・。

 超重症のアトピーで、昼夜逆転の生活を長期間続けていた女性が、10日毎にご主人が往復8時間かかる遠路を連れてこられること1年、その間にはほとんど目覚しい効果が出ず、ようやく一年もかかって判明したことは、すでにピントの合った方剤が見つかっていたのに、あまりに重症のために薬用量が不足していることが判明。
 ようやく1年もかかって、主方剤を高濃度にすることで、一気に効果が上がってトントン拍子で改善。
 現在では、絶対にやってはいけないというお化粧はするし、髪も染めて、ヒヤヒヤものだったが、既に数年、手足の一部がやや荒れ気味のところが、残っているものの、社会復帰して数年以上が経過している例もある。

 このように運悪く1年間も効果が出なかった例も、超マレにはあるにはあるが、結局は根気勝負というべきかっ。

たまには応援のクリックをお願いします!⇒ にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

2010年12月18日のボクチン(6歳)
2010年12月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年12月18日のボクチン(6歳)
2010年12月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年12月18日のボクチン(6歳)
2010年12月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12月18日のボクチン(7歳)
2011年12月18日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする