2014年10月12日

漢方薬は、教科書通りには行かないこともあります(苦笑

2012年10月12日のボクチン(8歳)
2012年10月12日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

 まるで見込み違いだったからといって、漢方薬局を廃業するわけにも行かないが(苦笑・・・そういうこともあることは、長年の経験からもあり得ることで、教科書的には典型的な延年半夏湯証と99パーセント確信しながらも、まったくアテが外れてしまった。

 2014年10月05日 延年半夏湯証の研究は、中医学よりも日本漢方の専売特許

 常連さん以外では、久しぶりの延年半夏湯証と思いきや、上記のブログで指摘した人は、一週間の服用ではビクとも効果がなかった。
 四逆散の効果だけ目立ち、むしろ延年半夏湯は体感的に邪魔だとおっしゃる。

 四逆散だけは間違いなく効果があるので、方針を変えて、何が足らないのか、大柴胡湯・オルスビー錠・ガジュツなど、四逆散を土台にして、様々に順列組み合わせでテストしてもらうことになった。

 エキス製剤の場合、愚妻も愛用の大柴胡湯+四逆散は、共通成分が柴胡、芍薬・枳実であっても、それぞれ単独でも弱い効果も、両者の併用で、優れた効果を発揮することはシバシバなので、これらの方針に変更となった。

 いくら教科書的に、延年半夏湯証とみえても、一週間も服用して、ビクとも効果がないどころか、むしろ胃もたれを感じるくらいだと言うからには、ぜんぜんフィットしてなかったと断言できる。

 これを頑固に「そんなはずはない」と延々と続けてもらう気など毛頭ありませんよ。

 ヒゲジジイの失敗談は、ブログの訪問者が大いに喜こぶだろうと思うと、実にシャクだけど・・・

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posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする