2014年09月25日

診断が「ばね指」で手術を推奨されるも、それですべてが治るという保障はないと言われているが、今回も頚椎が怪しい

2008年9月25日のボクチン(4歳)
2008年9月25日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 「ばね指」という診断がつくからには、発赤、腫脹、熱感、疼痛があるのは普通であるはずだが、むしろ温めた方が気持ちがよく、両手の指が曲がりにくく、しかもシビレが伴っているという。

 病院の診断では手術が必要ということだが、それで完全にシビレまで治ると言う保障はないという。

 それなら漢方薬で、と思い立って当方に来られたが、昨日のブログと同様、どうみても頚椎が怪しいので、独活葛根湯エキス製剤単独で飲んでもらったところ、10日間で、明らかに4割程度は軽減していると言われる。

 本来なら瘀血も散見されるところから、雲南田七の併用も予告していたが、10日間で明らかな効果が出ているので、再度10日間、独活葛根湯エキス製剤単独で様子を見てもらうことにした。

 発赤、腫脹、熱感、疼痛を認める一般的な「ばね指」であれば、通常は地竜を主体に適切な中草薬や方剤を併用すれば、かなり即効的に寛解するものだが、むしろ温めたほうが楽になるような発赤・熱感が欠落するケースでは、地竜などは不適である。

 最近、アトピー性皮膚炎でも、比較的軽症と思えるケースで、三物黄芩湯エキス製剤単独で様子をみてもらている人がいるが、一定の効果が得られている様子。

 いずれのケースも、単独の方剤だけで完全寛解するとは、通常は考えにくいところだが、それでも、滅多にないことながら、単一の方剤だけで、完全寛解が得られるものなら、経済的にも服用する手間も楽であるから、一方剤だけで、どこまで改善できるかを観察してみたいと思っている。

 といっても現実的には、今後の経過次第では、やはり併用方剤が必要となる可能性は高く、何が足らないのかを見届けるためにも、最初はできるだけ少ない方剤で、効果を確認しながら、弁証論治を繰り返すに如くはない。

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2008年9月25日のボクチン(4歳)
2008年9月25日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年9月25日のボクチン(6歳)
2010年9月25日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年9月25日のボクチン(6歳)
2010年9月25日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ