2009年9月24日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
一昨日、病院で治らなかったふらつきと耳鳴りが、当方の数種類の漢方薬によって、かなり軽快している女性のお話では、先日、NHKで、総合診療科の『ドクターG』とかいう番組で、取り上げられた患者さんが、頚椎が原因のふわふわしためまい(要するにフラツキだろう!)だったとか。
当方に通われているその女性も、病院で原因不明で治らず、当方では頚椎に問題アリと推定して、順調に回復しているわけだが、もともと原因不明のめまい、というよりも「ふらつき」の場合こそ、頚椎が原因となっていることが極めて多いように思われる。
寒熱に違いがあるとはいえ、頚椎が原因となる場合は、多くの場合、西洋医学のように手術を行わなくとも、漢方薬でほとんどが治るものだと思っている。
実際に、ここ数十年間に、相当の人数が根治している。
その点を考えただけでも、漢方薬は凄いものだ!
ところで、頚椎が原因との推測が不可能だった例でも、弁証論治を正確に行えば、現在進行形でも、潜在的な蓄膿症が絡んでいるとの推測から、荊芥連翹湯・半夏白朮天麻湯、辛夷清肺湯の3種類の配合で、期間がかかりながらも順調に寛解中の人もおられる。
しかしながら、頚椎が原因と推測される場合は、多くは即効で漢方薬の効果が出て来るので、患者さん本人は、病気を舐めてかかり、服薬を中断しがちになる。
病院に何年も通って治らなかったのが、漢方薬で即効が出ると、たいした病気ではなかったのだろうと、無意識に勘違いされるのか? あるいは「幸福否定の心の闇」によるものなのか?
いずれにせよ、超即効が出た場合でも、効くのと治るのは大違いで、病気を侮って、直に中止すると、しばらくして再発するのは目に見えている。
現実に漢方相談で遭遇することの多い「ふらつき」の原因は、頚椎が原因らしいことが最も多く、それ以外では脳腫瘍、悪性腫瘍の脳転移、高血圧、蓄膿症、脊髄小脳変性症、貧血、低血圧など様々であるが、たしかに頚椎が原因の場合は、病院では原因が特定されないことが多い。
「ふらつき」という症状は、原因が何であれ、ほとんどのケースで、漢方治療が有効と思われる。病院で治らない「ふらつき」こそ、弁所論治による適切な漢方薬で、ほとんどが寛解してしまうことだろう。
但し、高血圧だけは、漢方薬で治すのはもったいないので、適切な降圧剤を病院で投与してもらう方が、最も安上がりで即効が出るはずである(苦笑。
応援のクリックをお願いします!⇒
2011年9月24日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年9月24日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年9月24日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
【関連する記事】
- 突然生じた激しい回転性の眩暈(めまい)に即効を得る方法
- メマイというよりもフラツキに対する漢方薬は一定の効果があっても数年以上の根気が必..
- 動揺性めまい?の漢方薬のご相談(でも、お返事メールは着信不能だった!)
- 前回の続き(浮動性のめまいを主訴として様々な症状を抱える胃腸虚弱者からのご相談)..
- 浮動性のめまいを主訴として様々な症状を抱える胃腸虚弱者からのご相談
- 日本漢方では思いつかなかった配合
- 耳鳴の漢方薬は気剤が有効なことも多い
- 著効がありながら直ぐに効果を失った場合は・・・
- 高血圧体質の人に葛根湯を用いることの是非
- もしかして葛根湯証を呈する頸椎症が原因の「フラツキ感・軽度耳鳴り・めまい」では?..
- 真武湯証が疑われる高校生の御相談
- 耳鳴りが20日分の漢方薬で7年間再発しなかった例