2008年9月10日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
寄せては返す波の音。
相対性理論が本当の真理であると断定する確実な証拠といったものは実は存在しないのである。
真理というと、美しく整った、かつ驚くべきもの、ととらえられがちだがそうではない。
科学上の真理とは、実は社会のなかで、科学はこうあるべきだ、あるいは科学的なものの見方としてこの方法がよいと判断された結果として表現されるものである。
新しい事物の見方に関して、あらかじめ結論があり、その結論を特定の人々が承認してはじめて『真理』が誕生する。
真理とはけっして、一点の曇りもない理論によって導かれたものではないし、決定的な実証の結果生まれるものでもない。
━H・コリンズ、T・ピンチ共著『七つの科学事件ファイル』(福岡伸一訳、化学同人)の121頁より引用
上記の指摘からも分かるように、科学理論というのは、ある意味で錯覚であり、同時に共同幻想に過ぎないかもしれない、という謙虚な姿勢が必要である。
現在定説となっている科学理論も、いつ何時覆るかもしれないことを覚悟しておくべきであり、「絶対的な真理」などあり得るはずもなく、真理とされる定説も意外に心もとないものなのである。
たとえば、卑近なところでは、西洋医学におけるプロトコール、標準治療、治療マニュアルなど、思い半ばに過ぎるであろう。
これらの治療を徹底的に受けてみたが、まったく効果がなかったという人達が、日々、漢方相談に来られるという現実。
中には、効果がないばかりか、激しい副作用によって、ますまず状態が悪化して来られる人さえ、いる。
ともあれ、上記の『七つの科学事件ファイル』は、理系人間必読の書と言ってもよいだろう。
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