もうすぐ3歳のクロちゃん posted by (C)ヒゲジジイ
連日、補気建中湯がフィットしたときの著効例を知って頂く必要があって、拙著『求道と創造の漢方』に掲載している記事を、店頭で読んでもらうことが続いている。
お一人は既に、1週間前から服用してもらって腹水に対して一定の効果が出ているものの、ややシャープさに欠けるため、補強の追加生薬の必要性の説明のためであり、もうお一人は、必要あって、追加方剤として試してもらうことになったため。
あらためて拙著のその部分を読んでみると、意外に詳細を極める内容ながら、昭和55年の著効例など、実にヒゲジジイ29歳当時の経験談である。
それもそのはずで、この拙著の内容自体が、ほとんどが30歳前後までに各誌に発表したものばかり。
初出は、ウチダ和漢薬さんの月刊誌『和漢薬』だったはずである。
それはともかく、昨日は、朝からそのような濃厚な漢方相談が続き、気が付くと急激な疲労を感じて、例によって相談途中で、一時休憩を兼ね、哲学の煙を嗜むべく奥へ入ると、途端に気分が悪くなって、へたり込んだ。
そばで見ていたクロちゃんが、慌てたように心配顔でやって来て、ヒゲジジイの後頭部をゴシゴシと力を込めて嘗め回してくれる。
ちょうどほどよく頭部を按摩されるような快感に、思わずウットリとなり、そのまま寝入りたいほど。
お陰で一分も経たない間に、全身が生まれ変わったようにすべての疲労感が一気に雲散霧消。
現在、4匹いる猫の中では、個人的にはもっとも可愛くない存在なのだが、それとは裏腹に、最も親切で気配りの出来るオス猫である。
そんじょそこらの人間様よりも、遥かに霊性の高い高貴な人格、ならぬ猫格を有することは重々承知しているものの、どうしても好きになれないのは、大きな理由があった。
そもそも超々最高の猫格を有していたボクチンが次第に弱っていくのに、遊び心とはいえ、背後から付けねらって、いつも格闘を挑んで、困らせていたからである。
だからボクチンの寿命を縮めたのは、このクロちゃんにも多少の責任があるという思いが、無意識的にも、有意識的にも、消し去りがたかったからである。
それにしても、クロちゃんのヒーリングパワーの凄さには、あらためて感心すると同時に、悔しいながらも、感謝せざるを得なかった。
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2011年9月4日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2011年9月4日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2012年9月4日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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