2014年09月02日

それほど乗り気でもない人を、無理に連れて来ないで欲しい理由

2010年9月2日のボクチン(6歳)
2010年9月2日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

  盆明けから新規の相談者が増え続けている、といっても電話の問い合わせは、ほとんどお断りしている。

 電話の相談といっても、相変わらず電話相談だけで漢方薬を出して欲しいという安易な問い合わせや、ご家族の御相談であったり、友人の相談であったり。

 遠方の子供さん達が、県内の高齢の御両親の面倒を見て欲しいという依頼も、残念ながら、一度限りの子供さん達の付き添いくらいでは、意思の疎通の点で問題があり過ぎなので、すべてお断り。

 受付嬢は、婉曲に断っているようだが、もっとキッパリお断りしろと命じても、逆切れされるのを恐れて、どうしても婉曲にならざるを得ないという。

 それでも電話が不親切だったといって、直接乗り込んで、怒鳴り込む馬鹿者もいる。
 そんなバカがいるから、なおさらこちらはますます、いよいよ持って警戒する。

 安易な考えで来られても、本気かどうかは、一目見れば一瞬で分かる。
 いかにも疑り深そうな眼差し。それを見るだけでも、いっぺんに脳味噌がフリーズ。
 受付嬢が婉曲に断っても無駄であれば、ヒゲジジイが、これでも精一杯気を使いながら・・・でも、キッパリとお断りする。
 居直られれば、なおさらいよいよもって拒絶する。

 病気でお困りであることは重々承知しているつもりだが、電話の問い合わせや、たとえ直接来られても、眼光に怪訝そうな雰囲気が漂っていれば、ほとんど一瞬で見抜いてしまう。
 安易に誰彼なしに受け入れていたら、トンでもないクレーマー予備軍を招き入れることにもなりかねない。

 それでなくとも、皆を受け入れていたら、予約待ち数ヶ月ということになり兼ねない。常連さんが気楽に来られず、時間に追いかけられる仕事など、とんでもない。
 漢方相談は、時間をかけてゆっくりと、ときには無駄話しながら、発想の転換をしたほうが、早くピントが合いやすい。

 状況に応じた微調整のコツもしっかり伝授して、それを覚えてもらう必要もある。
 だから、やる気のない、怪訝そうで不信顔の連中を我慢して受け入れていたら、逆切れされてロクなことはない。


 どうせ薬局は儲け主義だと、ハナから決めてかかる連中が多い世の中である。
 それもこれも、巷の薬局が、必要もないものを売りつける儲け主義の所が多いからかもしれない。
 同類と見られるだけでも不愉快だ。
 それでなくとも、自費の漢方薬には一定の経費がかかる。

 西洋医学治療では治らず、あるいは漢方専門クリニックでも治らず、あるいは都会の漢方薬局に行っても治らず、そんな人達が集まる仕事だと言うのに、月曜日は四時過ぎても眠れなかったお陰で、体調の悪い1日だった。

 セリエA開幕戦のACミランの本田が気になって、午前1時からネットで速報を見ていた。
 開始7分でゴールを叩き込んだ本田を祝福していたら、眠れなくなって、ようやく寝付くと仕事の夢にうなされ続けて、寝汗をかいた。

 つくづく因果な仕事である。

 電話で補充注文の、もう直ぐ92歳の常連さんに、今回もまた

「先生、長生きしてよ!」

と言われたが、寄せては返す波の音、

「好い加減、この世は飽き飽きしたので、そろそろオサラバですよ。お先にあの世に行って待ってます」

といっては、困らせている。

 どちらが高齢者なのか、わからない。

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2010年9月2日のボクチン(6歳)
2010年9月2日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年9月2日のボクチン(8歳)
2012年9月2日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ



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