2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
『素問』咳論に「五臓六腑はみな人をして咳せしむ。独り肺のみにあらざるなり」とあるが、関東のお馴染みさんから、次の様な興味深いメールを頂いた。
結果よければすべてよし、である(笑。
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こんばんは
こんなことを書いたら先生にチョット叱られるかと思ったのですが…
私のいとこが更年期で熱くて暑くて火照って夜も眠れない
頭の中が熱くてどうにもならない
しかも咳が3ヶ月も続いて検査しても結局は気管支炎で済まされ
薬を飲んでもいっこうに良くならないと言ってきたので
試しにオウゲイン(黄連解毒湯エキスの錠剤)を一回3錠一日三回飲んでみてとすすめたところ
2日目で夜も眠れない位の咳がピタリと止まり、熱くて仕方なかった熱感も取れ熟睡できたというのです
肌荒れもすごかったのですが毛穴も小さくなりツヤツヤしているんです
チョット私も驚きました
でも、これはキチンとした処方でないので近いうちに信頼できる漢方薬局に行くように言いました
先生にいつもいわれているようにコレで安心してはいけないのですが
こんなこともありましたので
ご報告まで
本人はとても喜んで
漢方の凄さが実感できたと言っています。
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
でも、これが漢方のとんでもなく面白い作用で、オウゲインを続ければ、そのまま治ってしまう可能性が大です!
変な薬局に行って、却って病気を再発させかねない間違った漢方薬を出されたら、
以前の●●さんのように大変なことになってもいけないので、そのままオウゲインを続けて、治しきればよいと思いますよ。
止めるべきときは、体感でなんとなく不要になったと分かるはずですから・・・・
まぐれあたりの偶然でも、結果がよければすべてよしですよっ!
ところでやや難しい専門的な話ですが・・・
『素問』咳論に「五臓六腑はみな人をして咳せしむ。独り肺のみにあらざるなり」と述べられているように,五臓の機能が失調すると少陽三焦を運行する気機の逆乱を誘発し,いずれも肺の宣降を失調させて咳嗽が出現し得ることを指摘していると
━脾肺病としてのアトピー性皮膚炎
拙論 脾肺病としてのアトピー性皮膚炎
に書いている通り、なにも肺の漢方薬を使わなくても、証にフィトしていれば、オウゲインでも咳を治す事が可能です。
ところで、面白い内容なので、明日のブログにそのまま使わせて下さい!!!
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:
お返事ありがとうございます
思い返せばわたしも当時風邪を引きやすく咳が止まらず大変な思いばかりしていましたが今は嘘のように咳など出ないし風も引かなくなりました。
どうぞブログにのせてください
私もチョット驚いてるので
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
ありがとうございます。
お陰さまで、とっても気に入ったブログを掲載できました!!!
ともあれ、
オウゲインをしばらく続けて、それでも再発するようなことがあれば、そのときになってはじめて、信頼の置けそうな漢方薬局に行かれるのが無難だと思います。
オウゲインが効果が出ている段階で、うっかり漢方薬局に相談すると、知識のない石頭の先生だったら、漢方の法則に反するなどと(無知をさらけ出して)、オウゲインを中止しろなどと理不尽な話になりかねないので、オウゲインで治せるところまで続けてみたほうが無難だと思います。
でも、おそらくオウゲインだけで治ってしまうタイプのように思います。断定はできませんが・・・。
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:
ありがとうございます
安心して続けられるとよろこんでいます
原因不明の鼻炎もあり匂いが感じられなくなっていたそうですが、それも改善しつつあるそうです
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
> 原因不明の鼻炎もあり匂いが感じられなくなっていたそうですが、それも改善しつつあるそうです
これに関しては通常なら熱証の人では辛夷清肺湯が適応しそうですが、オウゲインも同じ熱証用の漢方薬なので、 オウゲインでそのまま改善できれば素晴らしいことで、大いにあり得ることです。
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
2012年7月24日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:黄連解毒湯
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