2009年7月13日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
幸福実現能力という言葉を使いたかったが、どこやらの新興宗教と誤解されたら困るので、同様な意味を持つ「自己実現能力」という表現にする。
心理学者の笠原敏雄著『幸福否定の構造』を数ページ読んだところで、またまたそれがヒントになって、閃くものがあった。
蛇足ながら、漢方医学や中医学を独学で多読している時にも、少し読んだところで、折々に閃くものがあって自己流のイメージを膨らませて独自の『中医漢方薬学』を構築してきたのと同じ伝である。
とりわけ進行癌や転移癌の人達が、たとえ僅かでもよいから漢方薬でサポートをお願いしたいとご本人が直接来られる人達の多くは、まことにもって真剣な眼差。
一部の人達のように「薬局風情がっ!」という見下げた態度とは真逆の真摯な人達では、こちらも無い頭い振り絞って弁証論治に基づく精魂込めた漢方薬類によって、期待通りかそれ以上のサポートが実現することが頻繁であることの理由がはっきりと分かったように思われる。
2014年07月10日 人類の共通した「業」かもしれない「幸福否定」という無意識的な強力な意志 でも書いたように
幸福否定とは、幸せから遠ざかりたいという人類に共通した心の闇のメカニズムで、ちょうど宿命的な「業」のようなものだろう。
しかしながら、日々の漢方相談を受けていて感じるのは、「幸福否定」という心の闇は、個人差がとても大きいように思われる。
前向きでしかも良い意味での「執念」を燃やして焦らずじっくりと頑張る人達は、必然的に心の闇が雲散霧消するので驚異的な自己実現能力を発揮する「本心」に目覚め、漢方薬類による治療効果やサポート力が飛躍的に向上するのであろう。
この「本心」こそ、全人類皆に宿るグレート・サムシングであり、宗教界ではこれを「神」と名づけるらしいが、神というと宗教がかってくるので、やっぱりグレート・サムシングの方が適切なように思われる。
人はやや深刻な進行癌や転移癌に見舞われたときこそ、往々にして驚異的な自己実現能力を発揮する「本心」に目覚めるのであろう。
以前から、進行癌や転移癌でも、経過が良好に推移することがとても多いのは、真摯で素直な人の相談にしか乗れない小規模薬局の宿命であることが、却って「本心」に目覚めやすい状況下の人達ばかりを無意識的に選択していたのかもしれない。
2009年7月13日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
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