2009年7月4日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
たとえば専門分野ではあれほど冷静沈着な学者さんたちの中でも、こと「あの世」の問題になると、時にはヒステリックなほどに拒絶反応を示し、冷静さを失う彼等の異様さに、常々不思議に思っていた。
たまたま最近、既に所持していた『隠された心の力 唯物論という幻想』という笠原敏雄著の書籍を間違って同じものを再度購入し、手元に同じものが2冊になってしまった。
せっかくだからと、他の読みかけの書籍を脇において読み進むうちに、人類共通の深層心理として「幸福否定」という「みずから望む幸福感が意識に昇るのを妨げようとする、無意識的な強力な意志」が多かれ少なかれあるということが書かれていた。
こういう的確な分析は、常日頃から自身や他人を観察するうちに、うすうす感じていたことだったから思わず膝を叩いたのだった。
そこで、鮮明に閃くものがあった。
日頃は冷静で論理的な思考をされていたはずの学者さんたちが、こと超常現象やあの世の話になると、ヒステリックなまでに感情的になり、激しい拒絶反応としか思えない非論理的な否定に走るのは、本当は自身の無意識層ではしっかり認識している問題でも、心理的抵抗が強く反射的に極度の不安が生じるらしく、それを意識層に上らせまいとする幸福否定の心の防衛メカニズムが自動的に作動してしまうらしいのである。
実は彼らとて、無意識層では「あの世」の存在をしっかりと認識しているのだが、それらを意識上で認めてしまうことは「幸福になること」だから、反射的に生じる極度の不安のためか、それらを徹底的に否定しようとする幸福否定の無意識的な強力な意志が働いてしまうらしいのである。
漢方薬の弁証論治における日頃の想像力を発揮する習慣から、上記の書籍をヒントに、あの世の問題になると、日頃の冷静さを失って、ヒステリックなまでに否定に走る学者さんたちの心の無意識のメカニズムが、ようやくしっかりと理解できたように思われるのである(苦笑。
2009年7月4日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
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