
2009年6月14日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
数年以上続く慢性疾患の場合でも、適切な漢方薬を服用すると、多くは明らかな即効が得られる。
そういう意味では世間で迷信のように信じられている「漢方薬は直ぐには効かない」というのは間違いである。
かといって、即効が出たからといって、年余に亘って苦しみ、西洋医学治療はもとより保険漢方や地元の自費の漢方薬でも効果が無かった人たちの場合、遠路はるばる来られた甲斐あって、思いがけず即効が出たからといって、そのまま根治する筈もない。
即効と言わないまでも、10日以内に体感的に明らかに効果を感じたとしても、短期間で明らかな効き目があったからといって、そのまま数ヶ月続けたくらいで根治するはずも無い。
まだまだ体質改善を伴った根治的な配合を得るには折々の点検が必要であり、標治の後の本治を行うべき時期の見極めや、あるいは標本同治で押し通すべきかなど、実際には一年間の季節変化もしっかり観察しておく必要がある。
その辺の事情を理解されず、短期間に即効があったのだから、そのまま短期間で根治するものと誤解される人も多い。
だから、いつも強く注意するのは「効くのと治るのは大違い」ということである。
それゆえ、最初から即効が出ない人のほうが、しかたなく長期戦を覚悟されるので、結果的には最終的にかなり理想的な体質改善が得られているケースが多い。
即効が出た人の中には、ちょっとでも病状がぶり返すと根気が続かなくなる人も見られる。
ともあれ、昨今稀なことだが、わざわざ遠方から来られたのはよいが、まだ数年来の地元の漢方薬で何の効果が得られてもないのに、強い未練を残してやって来られる理解に困しむケースもあった。
2014年06月14日 効いているかどうか分からないという不思議な人達
このようなケースでは、弁証論治にもとづいた漢方薬のデリケートな配合の邪魔になるというのに、そのような優柔不断と取られてもしかたがないケースでは、きっぱりと漢方相談をお断りせざるを得ない。
その辺の事情は上記のブログで詳細に記した通りである。

2010年6月14日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年6月14日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
【関連する記事】
- 漢方製剤の効果を上げるやや高度なテクニック
- 特殊な条件が揃ったときに超即効が得られる漢方薬の世界
- 病院では治らなかった長期間続く慢性的な吐き気や咳が
- 再現性は不明だが・・・
- 牛黄の思い出
- 「ジャージャーと流れ出て、いつまでも止まらない涙」を一発で止めた漢方薬!!!
- 漢方の真の凄さは一般の人には秘密の玉手箱
- 気分の落ち込みを救う漢方薬の切り札
- 葛根湯で頭がボンヤリの霧が晴れてスッキリ!
- てっきり心筋梗塞で、いよいよこの世からおさらばかと思った日
- 咽喉腫痛に高熱を発すると、コロナかと不安になるが・・・
- 即効続きの運のよい初老の女性
- 高濃度の杞菊地黄丸料エキス製剤で極度の眼精疲労のみならず食欲も回復
- 長年の苦しい痼疾が漢方薬で超即効が得られる人は
- 「驚くほど身体中が痛みます」 という、冷え込みの後で生じた全身の激しい疼痛が
- 杞菊地黄丸のエキス顆粒製剤によって即効的に視力が回復
- 牛黄製剤だけでは体力・気力がもたなくなっていたので
- 青天の霹靂、更年期不定愁訴症候群やパニック症候群が超即効で快癒した2例
- 様々な疾患で、フィットした漢方薬を服用すると快便が得られるようになる
- 心臓が口から飛び出そう!