2014年04月27日

酒さ(酒皶)と診断された人達

2008年8月24日のボクチン4歳
2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

 まずは、2013年01月17日 昨今はしばしば同業の漢方薬局における誤投与が目立つが、まずはその一例から でご質問を受けた女性の場合、「温める漢方薬(白芍、生姜、白朮、茯苓など)」とともに瓊玉膏(けいぎょくこう)を併用していたとのことだったが、実際にはこの「温める漢方薬」の内容の「など」の部分は附子(ぶし)が使用されており、すなわち真武湯だったことが後になって判明した!

 そのためになおさら「少しだけ体に出ていた湿疹が一気に酷くなりました」という結果となっていたわけである。
 結局、酒さ(酒皶)を主訴として今年になって関東から当方に来られるようになり(半年くらい下関に定住)、現在、頻繁に通ってもらいつつ微調整を繰り返しているが、酒さ(酒皶)が悪化した原因は、数年前に服用した十味敗毒湯が最初の誘引であったとはいえ、子供の頃から現在に至るまで、ステロイドを使用し続けていた問題があった。

 すなわち根本的な原因はアトピー性皮膚炎であり、このアトピー性皮膚炎を治さないことには、酒さ(酒皶)を根治させることは不可能である。

 今年の正月明けには例によって大阪のおばちゃんが重症の酒さ(酒皶)とて、毎日時間外に効かない効かないと電話をかけられ、止むを得ず日毎に微調整を繰り返しようやく4〜5日目にして明らかな効果が出て半減したとて連絡があり、これでウルサイおばさんから連絡が永久に途絶えてホッとしたものだった。

 昨年から関東から通っている女性の場合は、一時的に再燃することがあっても、わずかな微調整で比較的安定しているが、敏感な体質をしっかり改善する必要がある。

 アトピーに合併する酒さ(酒皶)まで入れると、現在通っている人は十名をはるかに軽く超えるが、いずれにせよ、酒さ(酒皶)は病院治療はもとより、通常の漢方治療でもほとんど効果がなかったという人が実に多い。

 ネット上では、某医師による報告で、十味敗毒湯を使用すれば9割の人に即効が得られ、1000人で検証済みとされているが、当方に来られる前に既に十味敗毒湯を使用して悪化したり、無効だったという人ばかりが目立つが、本来どちらかといえば温める作用のある十味敗毒湯であるから、顔面の熱感やヒリヒリ感をともなう酒さ(酒皶)に十味敗毒湯が9割の人に著効が得られるという報告をどうしても信じることができない。

 たまたま数日前、酒さ(酒皶)による広範囲のヒリヒリ感に苦しみ、既に仕事を辞めて、病院治療に専念されていた人が、黄蓍建中湯など温性の漢方薬の投与や抗生物質の投与によって悪化するばかりゆえ、遠路はるばるやって来られた女性がおられた。
 昨日の報告では当方から出した4種類の漢方薬を1回服用した時点で、顔面のヒリヒリ感は即効で消えたというメールが入っていたが、当然これで根治するわけでもないので、油断はできない。

 しばしば漢方薬の配合が一定レベルフィットすれば、即効が出るのは毎度のことであるが、即効が出たからといって、すぐすぐ根治するものではないので、多くの場合その後も季節変化など波打つことが多く、その間に徹底した体質改善を行う配合の微調整が必要となる。

2008年8月24日のボクチン4歳
2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

ラベル:酒さ
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posted by ヒゲジジイ at 09:34| 山口 ☁| 酒さ(酒皶)・赤ら顔・酒さ様皮膚炎・ステロイド酒さ | 更新情報をチェックする