2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母
本を貸すバカ、借りるバカ という諺(ことわざ)があるくらい、貸した本は戻って来ない可能性がとても高いというのに、よりによってヒゲジジイの宝物である書籍を貸してほしいと依頼したバカがいた(苦笑。
まだ今回で2回目のアトピーの女性。
5日前に初めて出した2種類の配合で一応の速効が出て、早めに来訪されたのはよいが、ご主人に頼まれて「先生は本が好きそうだから、貸してもらえないか?」と訊いてみてほしいと言われたそうだ。
最初に速効があったからと、このように油断して甘ったれたことを依頼するようであれば、先が思いやられる。
アトピーは最初に速効があってもそのままの配合で治るはずもなく、今後の季節変化にともなう微調整が大変なのである。
それはともかく今回の本題は竹葉石膏湯の製造が間に合った話。
日本では初めてエキス剤として実現した小太郎さんの竹葉石膏湯エキスは、数年前にヒゲジジイが依頼していたものだが、愚妻が風邪を引いた後、気管支炎が残って辛夷清肺湯+小陥胸湯エキス製剤などで代用していたが、ようやく竹葉石膏湯エキスを入手できたので早速服用すると即効的に咳嗽が治まって来た。
今度はヒゲジジイの番で、一週間の疲れが出たのか大声で怒鳴りすぎたのか、土曜日は朝から声が枯れ気味で発声がつらく、痰がへばり付いてやや熱っぽくなっていた。
土曜日は半ドンだから、昼食後、しばらく寝入った後、体温を測ると7度4分。
咽喉は痛く、胸には痰がへばり付いて、咳嗽は少ないものの、時折へばりついた痰を吐き出すのに難儀する。
さっそく竹葉石膏湯を主体に甘草の多い天津感冒片の代わりに五味消毒飲もどきの製品とともに板藍茶と白花蛇舌草を併用すること今朝まで続けたら、微熱も完全に治まり、胸も咽喉もすっきりと治って昨日の鬱陶しい気分は完璧に雲散霧消している。
竹葉石膏湯エキス製剤が到着する間もなく、滅多に風邪や気管支炎を生じることがないひげジジイが、よりによって罹るとは、偶然というにはあまりにも話が出来すぎである。
既にあらかじめ決められていた「必然」だったと考えるほうが自然である。
滅多に急性疾患に見舞われることがないので、今回のようにまる1日で気分爽快になるほど快癒する経験をしてみると、漢方薬って凄いなあ〜と身を持って実感した。
但し、ちょっと複雑な病態を呈していたので複合的な配合のバックアップがあってのことで、竹葉石膏湯1つの方剤だけでこのような速効が可能だったとは思われない。
2008年8月22日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:竹葉石膏湯
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