常連さんの中には、病気の治り方が極めて珍しいパターンがある。
成人になって発症した気管支喘息で、苦しい呼吸困難発作の為に、しばらくは病院でステロイドなどを用いて発作を止めてもらっていたのが、漢方薬はストレス除去のバックアップ程度で、四逆散と体質改善三点セットを常用している内に、一年もしないうちに発作が皆無となった。
だから病院治療が、まったく必要なくなってしまった。
その後3年間、現在に到るまで発作も起こらず、図々しい(笑)ことに発作が起こらなくなった3年前からタバコも再開しても再発の兆候すらない。
歯槽膿漏や頚椎症など、折々に漢方薬を利用されているので、
「やっぱり哲学の煙(タバコ)はやってるの〜〜〜?」
と自分のことは棚に上げてこんな質問も些か気が引けるのだが・・・・・・頭をかきながら、申し訳なさそうに大きな身体を小さく縮めるのであった。
こんな会話を交わした後、共通の趣味である釣りの話に花が咲く。
トマス・ハーディの世界の如く、お互いに厭きもせず同じ会話を繰り返している。
【関連する記事】
- 秋に悪化しやすい喘息
- 辛夷清肺湯が頭痛や咳嗽に即効するタイプ
- 燥性の強い柴朴湯には必ず麦門冬を加えるべきこと
- 古方派から中医漢方薬学へ移行する過渡期の気管支喘息患者さんの思い出
- クリニックの漢方では悪化するばかりだった呼吸器疾患に対する即効漢方に対する嬉しい..
- 少し高齢になると、人によっては、だけど・・・
- 五臓六腑はみな人をして咳せしむ、独り肺のみにあらざるなり
- 気管支炎悪化の原因は倦怠期特有のご主人に対するアレルギー(苦笑
- 漢方薬を中止すると症状が再発する気管支拡張症
- 気管支拡張症に緑膿菌感染症を合併しているご高齢者に大建中湯が長期間投与されている..
- 慢性気管支炎や気管支拡張症の漢方相談が多発中
- 咳喘息と診断されてステロイド吸入でも効果が希薄なケースでも漢方薬が著効
- 柴朴湯証と思われても多くは適量の麦門冬を加える必要があること
- アレルギー性肺炎
- 熱証タイプの気管支喘息患者さんが3名連続すれば慢性疾患の温暖化が著しい証拠のよう..
- 顔が思い出せなくなった漢方薬のお馴染みさんも多い
- 遠方だから…っ? 遠方だからこそ…っ!!!
- 麻黄剤=麻杏甘石湯の継続使用の問題について
- 病院で投与されている30年来の慢性気管支炎に対する漢方薬
- 北アメリカに行くとアトピーが治まり、日本へ帰ると再発する事例