2014年03月27日

生野菜やグリーンスムージーなど生野菜のジュース類の摂り過ぎによって複雑な寒熱錯雑証を誘発している事例が多発中

2008年8月15日のボクチン(4歳)
2008年8月15日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 生野菜の多食によって寒証をさらに助長させている例は、昔からいやというほど遭遇して来たが、昨今際立って目立つのは、生野菜や生野菜のジュースなどの多飲・多食により、極めて複雑な寒熱錯雑証を呈している女性たちが多発している。

 ちょうどこのブログを書きかけていた時に4回目で来られた人の場合もそうだった。

 ある疾患で初回は茵蔯蒿湯と桂枝茯苓丸料加薏苡仁の併用10日で速効があったのに、次第に効果が薄れて直ぐに再発気味になったので、おかしいな〜と思案していたが、毎朝、2年間に亘って昨今ブームのグリーンスムージーなど生野菜ジュース類を続けているとて、さてはこれによって寒熱錯雑証を誘発して複雑な病態を呈している可能性が大きいので、まずは生野菜やジュース類、冷飲、冷食を止め、煮た野菜や野菜スープ類に切り替えるようにアドバイスしたばかりである。

 さらに由々しき例では・・・たとえば
 慢性関節リウマチの中医学的な原因は、風寒湿の邪気の侵襲によって化熱することはあっても、根本的には寒邪と湿邪の影響が大きいので、生野菜や生野菜のジュースなどの多飲・多食は厳禁である。

 ところが主治医によっては、どんな根拠があって奨めるのか、生野菜の積極的な摂取を奨励されているのだから驚くばかりである。
 
 生野菜や生野菜ジュース類の奨励というのは熱証の体質にはグッドであっても、関節リウマチでなくとも女性の冷え症はもとより、上熱下寒の体質の人たちに奨励することは、実に愚の骨頂である

 一方ではあらゆる病気の原因は冷えであると自信満々に温めることばかりを奨励する医師や薬剤師が跳梁跋扈するかと思えば、片方では生野菜や生野菜ジュース類など身体を芯から冷やしてしまう野蛮な方法を奨励する医師や薬剤師が跳梁跋扈する恐ろしい時代である。

 これほどひどい矛盾(むじゅん)した健康法に踊らされる一般庶民は、実に気の毒としか言いようがない。

2008年8月15日のボクチン(4歳)
2008年8月15日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
 
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posted by ヒゲジジイ at 18:25| 山口 ☀| 医者の常識は世間の非常識 | 更新情報をチェックする