2014年02月17日

猫ちゃんたちに漢方薬を利用される貴重なおたより

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の男性
【 具体的なご職業 】:民族音楽研究演奏家
【 お問い合せ内容 】:ご挨拶と御礼
 ネットでヒゲジジイさんのサイトに辿り着きました。

 漢方、Herb、ホリスティックに辿り着いて丁度一年。様々な記事で愕然としたり、「目の鱗」だったり、
 この一年、出逢った漢方薬剤師さんや獣医先生、ネット、ブログを通じて、どうにも「腑に落ちない」と思って居た事の多くが見事に語られており、感服致し、メールを書かせて頂いた次第です。

 方剤治法、中医学弁証、の記事の鋭さもさることながら、
 その厳しさとは全く似つかわしくない?(※) 里の野鳥と野良?猫の温かくも心が通うお写真に見せられ、励まされも致しました。 (※)あくまでも一般的な感覚で申した迄で、私個人の中では、むしろ全く矛盾無しですが。

 と、言いつつ。肝腎の方剤についてのお話も、写真もゆっくり拝見する時間が無く。
 もしかしたら中途半端で宜しくないのかもしれません。でしたらご無礼、恐縮です。

 具体的に申し上げますと、

 東京で20年民族音楽のライブハウス(1978年開店、日本初でした)をやった後、音楽のお弟子さんが持って来た一匹の捨て子猫が引き金で、幼児幼少で培いながら中学入学時に、障害者の母、妹を抱えて居た為に、封印した感覚が蘇ってしまい。
 東京で7年。その後、●●に転居して7年。

 捨て子猫、野良子猫、野良猫の保護活動をしております。

 スタッフ及び、一時預けの預け人に、早い話が逃げられて。
 この四年、独りでかなりな頭数。この二年も複数頭の世話をしております。

 猫エイズや猫白血病、猫伝染性腹膜炎で、八頭看取って「やっと」 西洋化学製剤対処療法と言うより、やみくもな抗生剤、ステロイド、解熱剤、下痢止めしかして下さらない獣医学に気付き、途方に暮れていた時に、「猫にも漢方」を知り、後に「ホリスティックアニマルケア」やHerbを知ったのです。

 しかし、知れば知る程、「腑に落ちない」ことが、多く。
 巷の「○○にはこれが効く!」レベルではどうにもならない。

 具体的には、エイズの子で丁度一年、危機的な状況の中で延命しておりますが、
 どうも単純な「免疫力の低下」とか「ウィルスの所為」とも言えない病状推移が見られる。

 私は、平和主義者では有りませんが、さりとて戦争肯定は致しませんけれど。
 生き物の体と、外邪、内邪の関係や、腸内環境は、「国家」の話に良く似ている。

 西洋化学製剤対処療法の抗生剤、ステロイド、解熱剤、下痢止めは、まるで「国連軍」の、艦砲射撃や無差別爆撃、時には、核兵器とさえ思える。けれど、言い換えれば、状況によっては、民間人、民兵、義勇軍の犠牲もやむなしで、一気に形勢を逆転させる必要もあろうかとは思いますが。

 そして、巷にあふれる、「免疫力アップ」のサプリの類いは、
 内政も、民の暮らしや精気も、田畑が河川の自然な健康状態も顧みずに「新兵器」を売りつけて、軍備ばかり増強されてしまい、挙げ句に、味方でさえも「スパイだ!」「反逆罪だ!」と過敏に反応し、アレルギー状態。

 サプリどころか、生薬Herbも含め。ヴィタミン、ミネラルさえもが、複雑に関係し合ったもの。
 その全体像を見ようとせず、樹を見て森を見ようともしない感覚では、猫達を救えない。

   長くなってしまいましたので、おしまいに致しますが。

 奇しくも、中医学の「弁証法」を学び始めて、ヒゲジジイ先生のサイトに辿り着きましたが。
 体調、病状によって、刻々と変化する証に対し、最早、巷の猫仲間、猫に詳しい(?)漢方薬剤師さん、ホリスティックの先輩たちの話しに振り回されて、「○○にはこれが効く!」を続けては行けないと痛感したその時に、ヒゲジジイ先生のサイトに辿り着いたのです。

 しかしながら、周囲に信頼出来る薬剤師さん、獣医さん。(漢方やホリスティックを謳っているのは逆に駄目ばかりでした。)が居ない。
 
 それ以前に、証を知りたくとも。本人の「何処そこが痛い、不快感、違和感、熱っぽい、鈍痛」などが訊けない。

 脈診も、じっとして居てくれない。  
 「しゃー!」の威嚇の瞬間に写メを撮って、やっと「分かる様な分からない様な舌診」
 飲水量、排尿量、排便量、便の様子、割って臭いを嗅いで、耳の中の温度、血管の様子、
  という、ごくごく限られた情報で検証せざるを得ない。
 
 しかし、本日、先生のサイトに辿り着き、最近感じ、実行し始めました、
 「状況を推察し、異なる方剤を短期間起用する」(Herbも含め)
 は、正解の方向は向いているのだろうと思いました。

 何しろ、今迄の「漢方に詳しい」とおっしゃる獣医さんや猫仲間や「猫に詳しい」とおっしゃる薬剤師さんは、異口同音に、

 「漢方の効き目はゆっくりおだやかだから」と長期使用を念押しされていました。

 が、私の経験則では、「三日が勝負」効いても効かなくても、ものによっては三日で止める。

 実際、翌日には答えが見えてくるものが多い。
 比較的安全そうで、下支え的な存在であろうと思われるものでも、二週間〜二ヶ月で様子によって再考する。


 とにもかくにも、
 巷の「念押し(固定観念)」からの脱却の勇気を下さった御礼は、深く感謝申し上げたい次第であります。
 ありがとうございました。

 乱筆長文、申し訳ございません。
 世話の時間が来ましたので、ろくに読み返しもせずに、送信致します。ごめんなさい。

ボクチンに似たトラちゃん
ボクチンに似たトラちゃん posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:
 おたよりありがとうございます。
 猫ちゃん達の保護活動、ご苦労様です。

 総じて人間様よりも霊性の高い猫ちゃん達を虐待する日本人が多く、実に罰当たりだと思います(苦笑。

 漢方薬の運用方法は、何千年と研究されている人間様に対するものでも、相当に熟練が必要であるくらいですから、猫ちゃん達に時宜にかなった折々のフィットした配合を見つけるのは、はるかに困難を伴う作業だと思います。

 私自身、人間様に対する本業でも、日々四苦八苦する毎日なのですから、ましてや猫ちゃんに対してはまったく自信がありません。

 ご指摘の通り、物言わぬ猫ちゃんの弁証論治は甚だ困難を伴うものと思います。

 ありがとうございました。

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

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posted by ヒゲジジイ at 00:05| 山口 ☀| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする