2008年1月19日のボクチン3歳 posted by (C)ボクチンの母
久しぶりにネットで「虚証と実証」を検索してみて驚いた!
実証は「体質強壮な人」で、虚証は「体質虚弱な人」、「中間証」は実証と虚証の中間で、中庸のとれたちょうどよいバランスがとれた状態を指すように書かれている。
とするなら、日本漢方では「実証」も「虚実中間証」もまったく健康体であり、断じて病態ではないことを指すことになり、唯一「虚証」だけが病態といえる。
実際のところ、現実的な問題としても、日本漢方の概念では間違いなく「虚証」だけが病態であることに間違いない。これだけは繰り返し述べる価値のあるただ唯一正しい部分である。
正しい部分には違いないが、その内実となると日本漢方の「虚証」の概念はあまりにお粗末だから、これ以上揶揄するのはやめておく。
実際に中医学的に考えると、多くの疾患は虚証が基礎になって発病している。
「邪の湊るところ、その気は必ず虚す」と言われるゆえんである。
それゆえ、ほとんどの慢性疾患は虚実挟雑の証候を呈する。
「実とは邪気が盛んなこと指し、虚とは正気の不足を指す」のであるが、従って「実証」とは邪気が盛んなために現れる証候であり、「虚証」とは正気不足より現れる証候である。
現実問題としてとりわけ慢性的な疾患の場合、「虚実挟雑」状態であるのが一般であるが、疾病の過程はある意味では、正気と邪気との相互闘争する過程とも言える。それ故、中医学には「扶正袪邪」の法則がある。この理由から一般的な慢性疾患では「扶正法」、「袪邪法」を同時に用いる「攻補兼施」が治療原則となることが多い。
━専門用語が未熟な日本漢方
※参考文献:虚証と実証について
2008年1月19日のボクチン3歳 posted by (C)ボクチンの母
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