2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母
さきほどNHK大河ドラマ『八重の桜』を見ていて思ったことである。
山本覚馬の妻時栄が、下宿する18歳の書生との不倫により離縁された話。
どうしてこのような長年苦労を共にした人が、悪魔の囁きに容易に唆されてしまうのか?
誉れ高い明治女の鑑として後世に伝えられようかという積年の苦労も水の泡、九仞の功を一簣に虧く結果を招いてしまった。
翻って昨今、歴史のある老舗や大企業が引き起こす夥しい数の不祥事。
個人のケースでも法を守る番人や執行する人たちが、ほどほどの地位にあるのにもかかわらず、どこやらから聞こえて来る悪魔の囁きに容易に唆されて、九仞の功を一簣に虧く結末を迎えている。
しばしば見られるのは監督・監視・査察などの権限を持つ公務員達の犯しやすい悪魔の囁き。
職権を乱用して一線を越えてしまうケースである。
実際に被害をこうむりかけたことがあるが、泣き寝入りしてなるものかと、公務員が犯してはならない犯罪行為に対し、2名の共犯者を追及するとともに上司を電話で呼び出し、部下のやった行為に対して責任を取るように強く要求した。
その時点では犯罪行為を犯した2名の公務員を断じて許すものかという勢いであった。
二人のうちの若造のほうは、いかにも悔しそうに歯軋りしているので張り倒してやろうかとさえ思うほど、ますます怒りで爆発しそうになった。
ところが一方では年上の方が社会的な地位を失うことの怖さに身の毛がよだったのか、涙を浮かべて繰り返し頭を下げるので、ぎりぎりのところで許すことにした。
思い返せば、もう十数年前の話になるが、あのまま許すほど慈悲心を出すべきではなかったのではないか?
社会の公僕であるべき立場の人間が、悪魔の囁きに唆され、往々にして職権を乱用しがちな風潮が、このロクデナシ国家の日本には蔓延しているのである。
2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母
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