すなわち一般処方で埒が明かないときに、牛黄製剤によって打開できることが多いのである。また、麝香製剤もまた然り。
但し、牛黄製剤といえども、他に配合されている生薬類によって効果が大きく左右されるばかりか、牛黄そのものの品質によっても驚くほど効果に優劣がつくことが多い。
だから、各種様々な製剤を多種類取り揃えて、奥の手として常々自分自身が愛用しているだけあって、多くの人に自信をもって推奨することがとても多い。
しかしながら、ほどほどの経費を要するシロモノだから、皆がみなに奨めるわけには行かず、重度の各種の疾患や、ハードな仕事に追われ続けながらも持病も重度という人、少々の経費は承知の上という人など、あるいは重度の仮面鬱病や慢性疲労症候群などで、疲労感が激しい人には奥の手の秘策としては打って付けである。
昨日も、大腸癌の手術ミス(癌の切除の取りこぼし)により様々な個所に転移ガンを持ちながらも十年近く頑張っておられる要職にある人が、愛用の牛黄製剤が途切れていると、体力が持たないといってまとめて購入されて帰られた。
長いお付き合いながら、今年になって音沙汰が無かったので心配していたところだけに、お元気そうでホットした。この昨日の出来事をきっかけに本日のブログを書く気になったのである。
もちろんすべての疾患に通用するわけではないが、
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このようなことから、熱心に漢方を続けられながらも、もう一つ打開策が見られないときに、最もシンプルなタイプの牛黄製剤を追加することで、一気に効果を上げることが出来た例は、数十年来、枚挙に暇がないほどである。それほど効果が上がることが多いので、牛黄ばかりを売って経営を成り立たせている薬局もあるほどである。
ところが、若い頃には漢方メーカー各社に牛黄製剤の取り扱いを奨められても、頑固に断っていた時期があった。
牛黄製剤を販売していたら、一般処方で配合を工夫しての腕と実力を養うことが出来なくなるので、安易にそのような高貴薬に頼りたくない、という理由からであった。
ところが、その後年月を経て、やはり牛黄製剤や麝香製剤というものは、れっきとした中薬であるだけに、他には代えられない独自の効果と威力があることに脱帽することとなり、今や村田漢方堂薬局の大黒柱となっている。
ところが、若い人にはよほどでない限りは奨める気にはなれない価格であるから、結局は主として中年世代および中年以降の人達の愛用薬となっているのが現実である。
慢性疲労症候群の人や重度の鬱病および仮面鬱病の人達にもかなり適応するはずであるが、実に惜しいことではある。パニック症候群の人にも、先日就職試験という切羽詰った問題に直面している状況を打開する秘策としてパニック時に使用してもらったところ、発作が見事に治まっていた。
また癲癇発作の前兆が眩暈(メマイ)として出現する人に常用してもらうことで、前兆が感じられるときには必ず使用して発作を事前にストップするのに確実な効果を発揮している実例もある。
あの小渕首相も最高品質の牛黄製剤を使用していたらきっと死を免れていたに違いないと断言したくなるほど偉大な高貴薬であるから、驚くべき実例の数々は現実に当方で愛用している人こそ御存知である。
牛黄製剤ならどれでも良いというわけにも行かないのが難しいところではあるが、牛黄製剤にも種類がとても多いので止むを得まい。
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