2007年1月20日のボクチン2歳 posted by (C)ボクチンの母
お名前 : 匿名
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
ご職業 : 会社員
簡単なご住所 : 中国・四国地方
お問い合わせ内容 :
半年ほど前、3方剤を服用していたときは、あまり、効果を感じなかったのが、1方剤のみをシンプルに服用してから、効果を感じるようになることはありますか?
方剤は、3方剤の時と1方剤の時と、重なるものも結構あり、両者に柴胡等その他生薬が入っています。
かぶっている生薬があるのに、シンプルにすることで、効果が違ってくることがあるのでしょうか?
先生のお考えをいただけますと幸いです。よろしくお願いします。
2007年1月20日のボクチン2歳 posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
そのような質問をされるからには現実に体験されたことに驚かれているのではないでしょうか。きっとそうだと思いますが、現実には大いにあり得ることです。
三方剤の中に必要な成分が含まれていても、必要もない漢方薬がたくさん含まれていると、効果が激減することは大いにあり得えます。
その理由は、必要も無い配合成分が余分に含まれているために、その余計な配合成分(生薬)が、本当に必要な生薬類の効果を相殺したり邪魔してしまうからです。
むしろ一方剤でシャープに奏功するような疾患は、たとえ症状が重くても、比較的シンプルな疾患の場合が多いものです。
といっても一定レベル以上の疾患であっても、こちらで遭遇するケースで、三種合併の膠原病であっても超珍しいケースながら僅か一方剤のみの連用で長期間、ほぼ完全寛解を維持できているケースや、慢性腎不全の手前レベルの人が僅か一方剤でしっかりコントロールできている人、頑固な前立腺炎、潰瘍性大腸炎、気管支拡張症などでも僅か一方剤で基本的に完全寛解に持ち込めた例など、四十年間の長い間には思い出すのも難儀なほどまだまだあります。
頑固なアトピー性皮膚炎でさえ、珍しいケースでは最終的には一方剤だけで完全寛解できたケースすらあります。
但し、現実的には当方で多く扱うような一定レベル以上の疾患で、いずれも病院治療や地元の漢方専門薬局などでも治らなかった人達のほとんどは、僅か一方剤で対処できるケースは滅多にないのが現実です。
書き殴りで恐縮ですが、取り急ぎ、お返事まで。
2007年1月20日のボクチン2歳 posted by (C)ボクチンの母
折り返し頂いたメール:早速のお返事ありがとうございます。
おっしゃるとおりで、現実に少し体験しました。勿論、まだ、超短期間しか服用していませんし、一時的な効果かもしれないです。体調、環境面等も一因はあるかもしれませんのでなんとも言えないです。
今まで、長期間、本当に、色んな漢方薬を最低2、3方剤服用してきました。それでもなかなか治りませんでした。
正直、もう漢方薬なんてあまり信じてませんでした。なのに、初めて1方剤のみ服用してから、症状が少しらくになった気がしたので、なんだかキツネに抓まれた気分で、気がぬけてしまいました(苦笑)
私は漢方薬の知識は浅学ですので、分かりませんが、重度の疾患に1方剤で勝負するのはいささか勇気がいることではありませんか? いらぬ質問でしたらご容赦下さい。
2007年2月5日のボクチン2歳 posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:
>重度の疾患に1方剤で勝負するのはいささか勇気がいることではありませんか?
明らかに誤読されているようですね。
> > 但し、現実的には当方で多く扱うような一定レベル以上の疾患で、いずれも病院治療や地元の漢方専門薬局などでも治らなかった人達のほとんどは、僅か一方剤で対処できるケースは滅多にないのが現実です。
と書いているのを読まれなかったのでしょうか!?
40年間には一方剤だけで実際にほぼ完全寛解してしまったケースもたまにあったが、それを合計すれば40年間の長期間ゆえ、かなりな数にはなるものの、全体から言えば極めて少数というものです。
2007年2月5日のボクチン2歳 posted by (C)ボクチンの母
【関連する記事】
- ワクチン接種を拒否せざるを得ない事情
- 目の下や唇の痙攣に対する漢方薬は、病因・病機によって異なるので、他の疾患と同様、..
- 急性外感病など急性疾患に見舞われたとき、日頃から常用している漢方薬類は・・・先急..
- 故張瓏英先生の著作物についてのご質問など
- いつも書いているように関東地方こそ、漢方薬局が犇めいているはずだが(多汗症のご相..
- 漢方の専門的知識の教授依頼
- 返信不可能な問い合わせメールがあまりにも多過ぎる
- 主訴が胃症状の場合は、しばらくは胃症状に対する漢方薬にだけに絞り込んでもらうべき..
- あらゆる薬に胃もたれを生じる虚弱体質者からのご相談
- 焦りは禁物
- 村田漢方堂薬局では「強迫神経症」を含めた精神疾患は最も不得意分野ですが、他所の漢..
- 芍薬甘草湯は、別名「去杖湯(きょじょうとう)」とも呼ばれ、朱氏集経方に「脚弱力な..
- 出された漢方薬が疑問であれば、遠慮せずに購入されたところで質問すべし
- 昨日の続き:中国の医療事情の一端
- なかなか見つからない頼れる漢方薬局についてのご相談
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯は「しもやけ」の代表的治療方剤でもあります
- そりゃ〜お返事は、あり得ません
- 漢方薬局のかかり方
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯は「しもやけ」だけのチャチな漢方薬ではありません
- 健康補助食品の乾燥ミミズ(田七人参含む)を服用して熱証から強烈な寒証に転じた人か..