
2006年7月13日のボクチン(2歳) posted by (C)ボクチンの母
世の中には困った人達がいるもので、ほどほど深刻な状態であるというのに一度も専門医で診てもらうことなく、一般の病院にかかっているだけで、専門医による正しい診断や治療を受けないまま、ちょっと人に紹介されたからといって安易に漢方薬はどうかと電話で問い合わせて来る人達がいる。
漢方薬を考える前に、まずは専門医に正しい診断と治療を受けるべきであり、たとえ一人の専門医で納得できない場合でも、セカンドオピニオンやサードオピニオンまである。
といってもかなり深刻そうだから、こちらもいつになく時間を取って懇切丁寧に、まずは一度専門医で診てもらうようにアドバイスするも、なかなか聞き入れてもらえず、そのうち店頭には常連さんのご家族のかなり深刻なご相談者がやって来るのと同時に、たくさんの荷物の配送が到着するはで店内は急に混乱を来たし、電話の音声も聞き取れない状態となる。
申し訳ないがそういうことで、と繰り返しのアドバイスに納得されたものと信じ込んで電話を切らせてもらったつもりだが、午後になってそのご家族が直接喧嘩腰で怒鳴り込んで来るのには驚いた!
電話のそばで聞いていたが、一度も会わないでどうして断れるのか!人の生きる死ぬの問題に、あまりにも冷酷かつ無礼ではないかと、あることないこと捲くし立てて罵詈雑言を浴びせられる。
しまいにはこちらが言った覚えもない作り話の捏造までされ、この世の中どうなっているのかとまるで狐につままれた気分である。はなから貧相な薬局と思って八つ当たりの対象に打って付けというわけなのだろうか。
昨今たまたま「ヨーロッパの仏教徒」とも呼ばれる異端カタリ派の二元論思想に触れる機会があったが、なるほど善なる神が精霊の世界と霊魂を創造し、悪魔がこの地球という時間・空間に縛られた物質世界を創造したという一見幼稚な考えもムベナルカナトと感心する。
つまり、人間の本質である心霊は絶対的には善であるが、人は誕生することによって肉体を纏って悪が支配する地球と言う地獄に投げ込まれるのである。
地球上ではあらゆる種類の争いが永遠に絶えない理由も異端カタリ派の思想の一端に触れるだけでも、個人的には十分納得できるのである。
自己責任の問題であっても虎視眈々と責任を他人に押し付けるチャンスを逃すなという「悪魔のささやき」に容易に乗じる人達が蔓延するこの世の中にあって、未来の日本のみならず世界の状況は決して楽観できるはずもない。
参考になった文献:『二つの世界を生きて(精神科医の心霊的自叙伝)』アーサー・ガーダム著(コスモス・ライブラリー刊)とりわけ翻訳者:大野龍一氏の「ガーダムと悪の心理学」と題した「あとがき」が素晴らしい。

KSC_3848 posted by (C)ボクチンの母
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