2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の女性
簡単なご住所 : 近畿地方
お問い合わせ内容 : お忙しいところ、恐縮です。
対人恐怖症、視線恐縮症は漢方薬での治療対象になりますか?
長年辛い状況を変えたいと、考えて、1年程地元の漢方薬を服用しているのですが、良くもすごく悪化もない状況で辛いです。
村田先生のブログを拝見していて、漢方薬で治療可能な病が沢山あることを知りました。
以前、森田療法を記されていましたが、やはりそういう療法の方が良いのでしょうか?
村田先生が苦手分野というのは承知してます。
ただ、今まで、何か先生の症例等経験されたことがありましたら何でも良いので教えて下さい。
2006年3月23日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール: お返事が遅くなりましたが、
>今まで、何か先生の症例等経験されたことがありましたら何でも良いので教えて下さい。
こういうご質問のお返事は最も困難だからです。
対人恐怖症の一種である赤面恐怖症ならしばしば扱って良効を得て喜ばれていますが、あまりに数が多過ぎて一々書く気にもなれません。
いずれの人も多かれ少なかれ視線恐怖症と対人恐怖症が合併していました。
辛い症状にお悩みのご様子、察して余りありますが、一年も漢方薬を続けられて何の効果もないのは精神面の大転換が必要なのだと推察いたします。
きっと適切な漢方薬でなかったのかもしれませんが、漢方薬以外では森田療法が最適だと思われます。
しかしながらも森田療法を本格的に受けるには禅の道場で修業するような積極的な治療意欲がある人でなければ向きません。
ところで、当方の苦手分野と書いたのは統合失調症や小児や子供さん達の対応であると記した記憶はあるのですが、対人恐怖症や視線恐怖症の原因が統合失調症の場合はやはり不得意分野となります。
ナゼ不得意かといえば、当方は病院では無いので、漢方薬の利用者にもみずからしっかり観察して漢方薬の使い方を少しずつ学んでもらって自身でもある程度は漢方薬の運用ができるようになってもらう方法を取るからです。
ともあれ、漢方薬以外では森田療法を考えてみてもよいのではないでしょうか?
取り急ぎ、お返事まで。
2006年3月26日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母
【関連する記事】
- コロナ鬱による様々な体調不良
- コロナ鬱の妙薬は
- メールで「鬱病」のご相談ではあるが・・・
- パキシルの離脱症状が1日で済んで、ホッと一息のパニック障害
- 昨今流行の機能性ディスペプシアは、昔の胃神経症といわれたものか?
- 常習便秘や不眠症などの漢方薬が幸いにもシャープに効く場合、臨機応変に服用回数や服..
- 効果のある漢方薬を出してくれている漢方薬局を、もっと信頼してもよいのでは?
- 高血圧に不安・動悸に重度の疲労倦怠感に数日で即効
- 他人から見れば、あまりに贅沢な悩みに思えても、実際には親子ともども深刻な苦悩に、..
- 短期間で治ったと思っても、漢方薬を休んだところ、間もなく症状の一部が再発した
- 退職したら柴胡加竜骨牡蠣湯が不要になった
- 続けないといけませんかね〜っ?
- 動悸に即効があった白湯(さゆ)
- 柴胡加竜骨牡蠣湯合四逆散で社会復帰できた人
- 柴胡加竜骨牡蠣湯の出番が目立つ不安な時代
- 動悸、耳鳴りには?
- 「おぼしき事言はぬは腹ふくるるわざ」なれば分消湯や開気丸を服用すべし
- パニック障害に対する超速効の功罪
- この世に生まれて来た意味
- 前回の続き(対人恐怖症・視線恐怖症のご相談)