2007年03月28日

漢方薬の品質やエキス濃度の問題

 漢方薬は煎じ薬に勝るものはないという馬鹿げた神話が信じ込まれているようだが、決してそんなことはない。

http://ameblo.jp/kanpoyaku/entry-10017567133.html

http://ameblo.jp/kanpoyaku/entry-10015500974.html

 上記の二つのブログを読んでもらえば少しは理解してもらえるかもしれないが、最近経験したことでは、たとえば皆さんご存知の四逆散製剤での出来事である。
 この皆さんというのは、村田漢方堂薬局で多くの人に利用してもらっており、その多くの人がこのブログを御覧になっているらしいので、村田漢方堂薬局で各種の四逆散を利用されている人に対する皆さんのことである。

 四逆散製剤だけでも三種類の製剤を利用しているが、例の最も濃度の薄い某メーカーの甘草(かんぞう)以外の柴胡(さいこ)・枳実(きじつ)・芍薬(しゃくやく)が同比率で配合された顆粒剤である。
 多種類の症状に悩まれるやや高齢の人に、これまでやって来られた間違った温め療法の数々をすべて中止してもらい、この四逆散製剤だけを服用してもらったところ、即座に現れた効果が、長年の不眠症が安定剤なしで寝つきがよくなり熟睡できるようになったこと。さらには快便となったこと。

 まだまだ他にも多種類の症状があるので、今後は次第に適切な方剤を加えて行く必要があるが、さし当たっては体質改善三点セットを追加しているところである。

 このようなアラユル医療の副作用で心身ともに痛めつけられた人には、あえて濃度の薄い漢方処方で対処したほうが、却って効果的なこともあるということだ。
 濃度的にも品質的にも最も優れた某メーカーの四逆散(エキスと粉末を合わせた製剤)を利用するばかりが能ではなく、適材適所で各種の四逆散製剤を使い分けるのも、技術の一つであるはずだ。

 でもやっぱり一番人気があるのは錠剤のエキス剤ですね。臨機応変の増減が出来ることにかけては、四逆散や黄連解毒湯に関しては、漢方薬といえどもヤッパシ錠剤に限るようですね。

 ともあれ、葛根湯であれ四逆散であれ、あるいは黄連解毒湯であれ、名前が同じなら効果・効能に優劣は無いと思ったら大間違いであることだけは知っておいたほうがいいだろう、いくら素人さんでもね。
 つまりエキス濃度が濃ければ濃いほどよいという問題ではなく、適材適所ということであり、濃度問題にも増して重要なことは、使用されている原材料(配合生薬)の品質の優劣と、その漢方処方内の配合比率などは、かなり重要問題なのである。

 ネットでいくら調べても、こんな漢方と漢方薬の真実を暴露するところはヒゲジジイ関連のブログやサイト以外には滅多にないと思いますよ手(チョキ)
posted by ヒゲ薬剤師 at 01:08| 山口 曇り| 中医漢方薬学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする