2013年06月14日

漢方薬を中止すると症状が再発する気管支拡張症

IMG_5288
美人のシロちゃん posted by (C)ボクチンの母

 気管支拡張症は不可逆的な疾患であるとはいえ、予後は比較的良好というためか、病院から投薬が無い場合も多い。
 しかしながら、頻繁な咳嗽や血痰に困しむ人が多いので漢方相談に来られる人も珍しくない。

 漢方薬は体質と症状によって様々な方剤が用いられるが、弁証論治にもとづいて八仙丸を主体に咳嗽が顕著な夜間だけ麦門冬湯を服用することで咳嗽も血痰もまったく消失していた人が、夜間に1回だけ服用すべき麦門冬湯はもはや不要であると中止していたところ、しばらくすると再発した。

 根治する疾患ではなくても漢方薬を適切に用いれば無症状にすることは可能なので、一生涯のみ続けてはどうかとアドバイスすると、根治しないのですか?!と唖然とした表情をされる。
 
 六十歳をかなり超えた人だから、一生漢方薬を飲むことになってもどれだけ楽に生活できるか計り知れないと思うのだが、考え方も人サマザマである。

2006年1月16日のボクチン(1歳半)
2006年1月16日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:気管支拡張症
【関連する記事】