2013年06月04日

補気建中湯がワンちゃんの末期がんの腹水を軽減できたが・・・

2005年12月21日のボクチン(1歳)
2005年12月21日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 性 別 】:女性
【 地 域 】:九州
【 おたより 】:ヒゲジジイ先生 はじめまして。

 このたびは、一言お礼をお伝えしたく、メールしています。

 長い間一緒に過ごしてきた愛犬(大型犬)が、末期がん(肝臓腫瘍)の宣告を受けました。腹水が溜まっており、腹水には血が混じっていました。全身への転移も見受けられ、内科的にも外科的にも治す手段はなく、炎症止めのステロイド剤が処方され、死を待つのみの状態で、自宅での緩和治療が始まりました。

 担当の獣医師、身内の外科医からの意見を参考にし、その場しのぎの延命治療(腹水穿刺、点滴等)を行なわないことに決めました。

 手がつけられない最悪な状態だと分っていても、奇跡を起こせないものかと、民間療法の情報収集をし漢方薬やサプリメントを試しつつも、助ける事が出来ないなら、せめて苦しませることなく楽に逝かしてあげたい。パンパンに張ったお腹の腹水をとってあげることが出来ないものかと、毎晩毎晩情報収集していく中で、ヒゲジジイ先生のブログに辿り着き【補気建中湯】の存在を知りました。

 【補気建中湯】が、効いたとしても、体内のバランスが崩れ、亡くなる可能性があることを十分承知の上で【補気建中湯】を使用しました。

 服用して四日目からポタポタと尿が出始め、その二日後から大量のおしっこをしました。張っていたお腹が柔らかくなり、呼吸が楽になり、大きくなった肝臓腫瘍が飛び出ているのが分るほどになりましたが、腹水がとれて楽になったのでしょう。横で寝ることや自分で身体を少し伸ばす事も可能にしてくれた数日間でした。最期も大量のおしっこをした後に、息を引き取りました。

 今回、ヒゲジジイ先生の労を惜しまない同業者さんへの情報発信のお陰で【補気建中湯】を知ることが出来ました。本当にありがとうございました。そして【補気建中湯】を製造販売してくださっているコタローさんに感謝致します。本当にありがとうございました。

2005年12月21日のボクチン(1歳)
2005年12月21日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:おたよりありがとうございます。
 補気建中湯が少しでもお役に立ててよかったです。
 亡くなられたワンちゃんとはまたあの世で会えることを信じて前向きに頑張って頂きたいと存じます。

 補気建中湯のエキス製剤が実現した最終的なきっかけは、コタローさんの社員の方が末期がんで同様に腹水が激しく、病院治療でも効果がなく、とても苦しむので村田漢方堂薬局に問い合わせがあり、補気建中湯とキノコ類の煎じをアドバイスしていたところ、服用後短期間で腹水が取れ、激しい苦痛が一気に解消してご本人はとても喜ばれたということがありました。

 結局はその後二週間以内にお亡くなりになったそうですが、補気建中湯がフィットした場合は速効が出て苦痛をかなり軽減できることを実際に確認して頂けたことが製造許可取得の最終決断のきっかけとなったようでした。

 また、最近のブログでお問い合わせのあった⇒2013年05月10日 漢方薬局の紹介依頼(末期がんの腹水) の方は、往復の旅程の危険をおかして「自己責任」で決断したということで遠路はるばる当方に連れて来られてしまいました。

 既に数日前に脳梗塞も合併されていたらしいのですが、帰宅される前に補気建中湯と特殊なキノコ類の各エキスを服用してもらい、帰宅後2回目の服用で直ぐに効果があらわれ次第に腹水が軽減されて、お喜びのメールが届いたほどでした。

 その後は直ぐに脳梗塞治療のため入院点滴治療が開始されたのですが、点滴による腹水の増悪もなく、短期間で腹水はかなり軽減してとても楽になり、脳梗塞治療の方もとても順調だとお喜びのメールが届いたものでした。

 ところが、その数日後には点滴中に内臓出血が勃発して急にお亡くなりになったという連絡が入りました。
とても残念なことでしたが、抗癌剤や利尿剤多用による脳梗塞の併発の問題およびその治療のためのヘパリンの影響も、末期がんでは常につきまとう危険性ゆえ、止むを得ないことのようでした。

 このように補気建中湯がお役に立てるケースというのも、そちらのワンちゃんと同様に末期の苦痛を軽減するだけに終わることも多い現実がありますが、ご本人やワンちゃんにとっては苦痛が軽減できただけでも、コタローさんに無理をお願いして補気建中湯のエキス製剤を実現してもらってよかったなあ〜と感じています。

 なお蛇足ながら、補気建中湯+特殊なキノコ類のエキスが奏功した場合、腹水軽減と苦痛軽減だけでなく半数近くの人はかなりな延命効果が出て、一時退院できた人もありますので、やはり補気建中湯がエキス製剤化された価値は大いにあるように思っています。

 おたより本当にありがとうございました。

2005年12月10日のボクチン(1歳)
2005年12月10日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母