2005年10月5日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
気管支拡張症で昨年、中国からPM2.5の飛来が顕著になるころから病院治療だけでは効果が得られなくなり、当方の漢方薬(柴朴湯と麦味地黄丸製剤の併用)で急速に改善が得られていたものの、風邪を引いて以来、以前から続いていた緑色の痰が再度目立ち始めた。
医師からは緑膿菌感染で常在菌であるだけに治療方法はないように言われている。
10数年前から病院で投与されている強烈な温性の大建中湯が肺熱と肺陰虚を誘発しているのは明らかだから、主治医に相談して中止することを考えたらどうかと何度か進言するも、大建中湯を服用することで長年快便が得られているので、いまさら中止したくはないとのことで、実に痛し痒しの問題である。
そこで抗菌中草薬を加えると、緑色の痰が次第になくなり、わずかに黄色い少量の痰に変わって来た。明らかに日和見感染である緑膿菌感染症に効果を発揮している。
しかしながら、大建中湯をそのまま継続される場合は、せっかく気管支拡張症による諸症状によく効果を発揮している柴朴湯と麦味地黄丸を廃止して、清肺湯エキス製剤+抗菌中草薬に切りかえるべきかと思案している。
《顧氏医鏡》で指摘されているように、肺は嬌臓(脆弱な臓器)であり、寒に対しても熱に対しても抵抗力に乏しく、さらには湿に対しても、また燥に対しても抵抗力に乏しいので、大建中湯に配合される山椒や飴色になるまで蒸して煨姜や炮姜もどきの日本国内独断の乾姜により、温熱過剰となってデリケートな臓器である肺系統を損傷して実熱や虚熱を誘発していることは明らかである。
━注意が必要な漢方薬
常連さんに紹介されて来られるようになったご高齢者だけに、若い人達のように委曲を尽くして説明・説得したところで、十数年来に亘って大建中湯を信頼されているご高齢者に、これ以上強く説得できない。
それゆえ、こちらで上記のような配合の智恵を絞って大建中湯の肺に対する悪影響を最小限に軽減してあげる必要があるのであった。
2005年10月5日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
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