
2005年9月12日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
昨今、しばしば見られる困った現象に、遠路はるばる来られるのはよいが、地元の漢方クリニックや漢方薬局の漢方では一向に効果がでなかったという理由から、ネットなどを利用してシコタマ漢方知識を蓄えて、自己治療を行って、一定の効果は得られたもののそれ以上の効果が得られないので、それに困って当方の知識を利用したいという思惑から来られた人達。
そういう人達に限って、こちらの弁証論治の結果にいちいちイッチャモンを付けるので、それだけ知識があるなら何のためにこちらの来たのかっ!?とひどく叱らざるを得なくなる。
上記の一定の効果があったといっても、かなり妄想的な効果であることも多く、その多くはほとんど効果が得られてないのである。
せっかく遠路はるばる来られたのだから、しばらくは相手の素人知識を聞いてはあげるが、こちらから見ると支離滅裂なことも多い。
ところで、前回のブログ、2013年05月11日 関東からアトピー性皮膚炎の漢方相談のお問い合わせメール の往復メールはその後も何度かやりとりがあって、結局はきっぱりとお断りした理由は、そもそも3ヶ月ごとに漢方薬局を5〜6箇所渡り鳥を行って、どこも効果がなかったので、自分で勉強して分かったのは、どこの薬局もご自分の体質的な脾虚の問題を見つけてくれなかったということだった。
そこで自己治療の結果、脾虚を考慮した配合で、一定の効果があったもののそれ以上の進歩がみられないということで、こちらに問い合わせがあったというわけだが、当方では遠方から問い合わせがあるからといって一々受け入れていたら薬局がパンクするのでほとんどのケースではお断りすることになる。
ましてや3ヶ月ごとに渡り鳥されるケースでは、当方に来られても腰が据わらないジンクスはほぼ百パーセント。
おまけにこれまでみずから学習されて得られた素人知識を中医漢方薬学流に洗脳(苦笑)するのに、一般の人よりも2倍の時間と苦労を強いられることも目に見えている。
という訳で、お気の毒ながらお断りせざるを得なかった事情があるのだが、さきほど無礼者の匿名者から、遠方の問い合わせを断るのは自信がないからだろう、という非難のメールが入ったので、しっかりお答えしよう。自信などあるわけないではないかっ(呵呵。
遠方に関わらずメールや電話で来局の相談があったケースでは、そのほとんどをお断りしているのが現状で、すべてを受け入れていたら薬局が機能不全に陥る。
実際のところ来局してよいかどうかの相談があるということは、まだ迷いがおありの証拠でもあるから、きっぱりとお断りして迷いを断ち切って差し上げる。
通う決意の固い本気の人たちは遠近に関わらず、問い合わせなしに突然訪れるからである。

2005年8月20日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:ありがた迷惑
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