2007年03月07日

病院の奨める岩盤浴や自己治療による温熱食品の常用によって病状を悪化させた挙句

 行き着いた先は・・・村田漢方堂薬局である。

 中医学的には明らかに熱証のややご高齢の女性が、頭部・顔面のある不快症状で来局された。
 明らかな熱証タイプの上に血行障害を呈しているご様子。

 ところが、これまでの治療が悉く間違っている。間違った方法だけは直ぐに見分けがつくものである。
 通院中の医院とタイアップした岩盤浴に二年間、毎週二回通い詰め、折々にニンニク健康食品を自家製造して飲用し、健康食品店で奨めれた高麗人参を常用し、それで自覚症状は次第に悪化して耐えられなくなり、昨日の岩盤浴の予約を取り消してまで村田漢方堂薬局に救い?を求めて駆け込まれた。

 以上の療法は悉く間違いだらけで逆効果ばかりであることを強く指摘すると、先日の若い女性の時とは異なって、思いがけずご聡明な女性で、一々納得される理解力には却ってこちらの方が驚いたくらいだ。

 上記の間違った療法をすべて中止すれば、恐らくは半分は軽快するだろうから、さし当たって必要最小限の敢えて濃度の薄い四逆散製剤を10日分お渡しして、経過を観察することにした。

 間違った温め療法を長期間行ったことによる弊害を除去するには、それらを即刻中止することが急務であるから、それによって蒙ったストレスによる気滞を軽く解消してあげれは、気が通れば血の滞りもおのずと解消する道理である。
 この熱盛血瘀を治療するひとつの手段として、涼性の理気剤(少量の四逆散)で様子を見るに限るのである。

 とりわけこの婦人を悩ませたのは週二回の岩盤浴で、岩盤浴が終わった後には決まって2〜3時間は患部の頭部・顔面が強烈な膨張感を伴った熱感で、今にも卒倒しそうな不快症状が続く為、必ずご家族同伴の自家用車で送り迎えしてもらっていたことであった。