2013年03月21日

新人さんの漢方相談には1〜2時間はかかる

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IMGP1006a posted by (C)ボクチンの母

 最近、小太郎さんから補陽還五湯(ホヨウカンゴトウ)エキス製剤が新発売されたので、頚椎症による両親指のシビレにどの程度効果があるか? 補腎剤(ヒゲジジイの場合は杞菊地黄丸)と併用で試験的に服用している。
 一週間服用した感触ではシビレの範囲が両親指とも明らかに範囲が狭くなっているが、店頭で実際に販売に使用するかどうかはまだ考慮中。

 ともあれ、昨今は季節の変わり目らしく、お問い合わせ電話が頻繁で、受付嬢はお断りするのに日々苦労している模様。
 真剣に漢方相談を行うには、一人に最低でも30分、多くは1〜2時間かかることがほとんどだから、本気の人しか受け入れるつもりはないので、お電話のお問い合わせのほとんどはお断りしておくに限る。

 たとえば、単なる便秘症でも実際にあった二人の例。
 一人は病院の薬を含めて薬局などのあらゆる便秘薬で激しい腹痛が生じて連用できないので、漢方薬を求めに来られた。
 来られたタイミングは、ちょうど長時間の相談客が続いた後だったので、(タバコ休憩のため)ちょっと待って頂けますか?といえば、外のクルマで主人を待たせているので・・・と急かされるので「時間がない人の相談は無理ですね」というこちらの返事に、
「来なけりゃよかったっ!」という捨て台詞を残して退散。ヤレやれっ

 もう一人の女性もまったく同様の便秘症。
 詳しく弁証論治を行おうとすると、突然躊躇してもじもじするので、それなら止めときましょうと逃げかけると、まだウジウジとして煮え切らない。
 人に紹介されて来られたという割には当方の流儀をこころえないらしく、本人の悩みは大きい割にはたかが便秘で詳しい相談なんてっと信じられない様子。
 こちらもばかばかしくってやってられないのだが、ようやく意を決して相談時間1時間を超え、渡した漢方薬の10日分の価格のあまりの安さに本人はびっくり仰天。
 10日後、再来して前回とは違って平身低頭。お陰でびっくりするほど快便が続いて腹痛もほとんどなく、うれしくってウレシクッて、今回は一ヵ月分まとめてもらっていいですか?とのことだった。

 単なる便秘症で通常の便秘薬で激しい腹痛を訴える人はとても多い。といっても相談時間をかける割には最初に出す漢方薬は僅かな価格で済むことが多いのだが、相談時間だけは悪性腫瘍や難病系統の漢方相談と異なるところは無い。
 だから本音では単なる便秘くらいでは相談に来て欲しくはないのだが、本当に真剣であればこころよく受け付けているのが現実である。

 といっても村田漢方堂薬局の現実は、当方の漢方薬類のサポートで癌や悪性腫瘍の経過が良好な人達によるご紹介などにより、各種の初期癌のみならず進行癌や転移癌の漢方相談が最も多い。

 ともあれ、当方の漢方薬のサポートで急に体調がよくなった癌患者さんが検査も上々とて、嬉しさのあまり主治医に「漢方薬も飲んでますっ!」と告げたところ、「そんなもん飲まんでもイイっ!」と怒鳴られたということだった。
 当方の漢方薬は各地の医師のご家族のファンも多いのだが、この例は単に主治医のプライドが傷ついて反射的に発した無責任な発言に違いない。

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