特定疾患が疑われるのに専門医に紹介されようとされない開業医の先生方
しなしながら、当方は医師ではないから医師同士が行うような紹介状を認めることはしない。紋切り型の紹介状の書き方を数十年前に呼吸器専門医の叔父に教わっていたが、なんだか薬局風情が格好を付けすぎに思われるようで、格式ばったことはしないことにしている。だから患者さんに口頭で、村田漢方堂薬局のヒゲジジイに指図されて、診察を御願いに参りました、と言ってもらうことにしている。
上記のお二人とも予測どおり的中(膠原病)で、お一人の場合は既に必要最小限の漢方処方を一つお出ししていたから、複数ある辛い症状の一つは、10日間で半減した。
お一人も明らかな診断が下ったので、数日前に病名報告に来られた時に二つの方剤をお渡ししておいた。
一般医院や病院に留め置かれて病名不明のまま、患者さんが不安になって当方のところへ御相談に来られるケースは例年、かなり多い。
なかには今回のように明らかにほどほど重大な特定疾患であるのに、かかりつけの病院や通院中の病院では、診断名があやふやなまま留め置かれ、その間に次第に病状が進行しいく例も珍しくない。そのようなケースでは決まってヒゲジジイからみても明らかに特定疾患と予測される事例ばかりなのである。
とりわけ理解に困しむことは、同じ医師である一般病院クリニックの先生方が、それらの患者さんを専門医に回して診断を仰がれないまま放置していることである。
西洋医学的にも対症療法以外には根治方法はなく、むしろ副作用のない漢方薬に向いた疾患であるから長期間の根気を要するものの三十数年間の経験例は豊富で、緩解例は枚挙に暇がない。
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