2007年02月08日

馴染みの医院で急に「〜〜様」と呼ばれて気味悪がるお馴染みさんの話から

 昨日聞いたばかりの中年前のお馴染みさんのお話から。
 かかりつけの近くの医院で、順番が来た時に近頃「〜〜様」と呼ばれるようになって薄気味悪いとしきりにこぼしていた。お医者様に治して頂くとこちらは思って通っているのに、これまで「〜〜さ〜ん」て呼ばれていたのが、どうしてこうも患者におもねるような呼び方が流行るんだろうね〜〜と腹立たしげである。
 患者さんもお医者さんも対等という考えはいかにも尤ものようだが、「〜〜様」と呼ばれるに到っては、対等どころかまったく転倒した関係の呼び方ではないか? 病院は商売に成り下がったのだろうかと些か辛辣である。

 確かに現代日本社会はどこかおかしい。柳沢大臣の失言問題にしても、あれは明らかに日本のイジメ社会を象徴するような出来事で、話下手な柳沢大臣の真意を慮ってあげれば、あのような集団リンチはあり得ないはずだ。
 これでもしも柳沢大臣が自殺でもされれば、人の揚げ足取りしか能のないマスコミや野党陣営は、どう言い訳するのだろうか?
 
 このような腐りきった日本社会だから、ヒゲジジイはますます臍を曲げて居直っている。

 話は昨日のブログの続きに近いが、25年前後前の頃だったか、夜間診療の当番とて、薬剤師の愚妻が調剤業務に出向いていたところ、急患の小児の喘息患者さんを連れてきた親御さんが、当番医に発作の処置(点滴治療)を施していただいている最中に、担当の看護婦さんに向かって「村田漢方堂薬局の漢方薬がよく効くて聞いたので、行ってみようと思います」などと言い始めたのだった。
 状況的な説明をすれば、夜間診療の当番は、医師も薬剤師も看護婦も、すべて初対面に近い布陣だから、互いに知らない同士の集団である。
 このような状況下で、村田漢方堂薬局の話を聞きつけたその看護婦は、ケンモホロロに「あんな薬局に行くなんてトンデモナイ!」と悪口雑言をまくしたて始めたのだった。
 聞くに耐えないと思ったか、俄か同僚の薬剤師(地元大病院の薬局部長さん)が盛んに愚妻に話し掛けるのだが、愚妻もさるもの、当番医のところへツカツカと行って、「従姉妹の結婚式の時にはまともなご挨拶もせず、失礼致しました」と、挨拶に出向いたのだった。
 これを聞いたとたん、周囲は突然シ〜〜〜と静まり返ったという。
 当番医の先生は「いえいえ、ところで、今どこにいらっしゃるんですか〜〜?」と、知っていながら時宜に適ったご挨拶である。
「彦島で漢方薬専門の薬局をやっています。」と互いに顔を見合わせて、してやったりという雰囲気である。

 村田漢方堂薬局の当時の評判の良さ?から思わず口走った患者さんの御家族は、先ほど喘息発作を止めて下さった医師に対してあまりに無頓着で失礼である。
 その患者さんの言い分に対して、村田漢方堂薬局の悪口雑言を吐き出した看護婦さんは、おそらく村田漢方堂薬局に看護婦ヅラしてマナー違反を犯し、ヒゲジジイから態よく断られた過去があるに違いない。当時から現在に到るまでヒゲジジイは首尾一貫していたことに誇りを持つものである(笑)

 事実は小説より奇なりというように、たまたま夜間診療所の当番医は、ヒゲジジイの縁類であり、身内筋でも旧帝大医学部出身だけに、ちょっとお高くとまって・・・という方だったが(笑)
posted by ヒゲジジイ at 01:17| 山口 🌁| 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする