タイトル⇒「健康食品>漢方薬」と分類するネット界の迷妄
新年、おめでとうございます。
世の中はますます情報源をネットに求める時代が加速する一方で、テレビのコマーシャルでさえ、「詳しくはネットで御覧下さい」という言葉とともに、画面上にURLが大きく映し出される前代未聞の時代が到来しています。
ところが、このネット上に飛び交う情報というのが、玉石混交! タイトルの問題にしても、世界で一〜二位を争う超ビックなポータルサイトであり検索エンジンでもあるサイト上においてなされる分類ですから驚きます。
早速、直接メールをお送りして抗議しましたが、取り付く島もありません。
「 ビジネスと経済 > ショッピングとサービス > 健康 > 健康食品 > 漢方薬」
とされる分類は間違いだと存じますがいかがでしょうか?
そもそも「漢方とは中国から伝来した医術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬」であるはずです。
という抗議に対して、あくまで便宜上だとの言い訳で、間違った分類である自覚はありながら、単なる商売上の便宜的な分類であると強弁した返事が帰って来ただけです。
一犬虚を吠ゆれば万犬実を伝う(いっけんきょをほゆれば ばんけんじつをつたう)のたとえ通り、誰かが好い加減なことを言い出すと、皆がそのように信じ込んで、間違ったことでもいかにも真実のように広まってしまう。
ましてや超ビッグなポータルサイトさんでやられたのでは、やんぬるかな。
さらには常々多くの問題を指摘されている漢方薬を含めた医薬品のネット通販(具体的な医薬品をサイト上に陳列・掲載した買い物カゴ等によるお誘い販売)を率先して行い、また積極的にテナントを募集しているのもこのような大手ポータルサイトなのですから、どうしようもない病根がネット界には巣食っているように思えてなりません。
実際問題として、昨年の薬事法?などの改正に伴って医薬品のネット通販(具体的な医薬品をサイト上に陳列・掲載した買い物カゴ等によるお誘い販売)も禁止されることとなり、来年度から実施されるという情報が各メーカーから流れてくるが、常にあいまいな日本国であるから、単なる噂だけに終わるのかどうか、真偽のほどは定かではない。
蛇足ながら、東亜医学協会の会員のホームページとして村田漢方堂薬局もしっかりリンク掲載してもらっている。
⇒ http://aeam.umin.ac.jp/ をクリックしたあと「リンク集」をクリック!
【関連する記事】
- 托裏消毒飲のエキス製剤がないのは、日本の漢方レベルが低い証拠
- 各社それぞれエキス製剤の大きな問題点
- 12月に入って急に問い合わせの電話やメールが増えたが
- 錠剤や細粒剤の漢方薬の服用に使用する飲料水はコヒーや紅茶、お茶類では、問題がある..
- 漢方薬は、エキス剤よりも煎じ薬の方が効き目がよい、というのは都市伝説、というより..
- 相変わらず、病名漢方という邪道が蔓延する、日本の病院漢方や漢方薬局の現状
- 桂枝湯における肉桂配合のエキス製剤の問題
- 小曽戸丈夫先生は、排膿散及湯は 「はいのうさんおよびとう」 と読むべきだと強く主..
- 体質にフィットしてないのに、小建中湯を連用することで、実際にあり得る副作用
- 釣藤散エキス製剤の効果の優劣が、各社でかなり異なる理由は当然ながら
- 漢方薬の服用を食前や食間に限定するのは、まったくのナンセンス
- 猪苓湯でとってもスッキリしたとお礼の電話
- 寒熱の配慮がなされない医師の投与した漢方薬と調剤薬局のトンデモナイ指導
- なんと!学術論文でさえ虚偽捏造が横行しているのだから、ましてやネット上の記事こそ..
- 飲み慣れた漢方薬でも、うっかり『食前』に飲んだのが運の尽き
- 先週末の話題は、テレビ放映された『林先生の今でしょ!講座』の漢方漢の講義内容の好..
- 漢方薬は食前、食間というのはまったくの都市伝説!
- 煎じ薬の利点と欠点、エキス製剤の利点と欠点
- 誤解も甚だしい
- 前回の続き:猫ちゃんたちに漢方薬を利用される貴重なおたより