2007年01月31日

アトピーの新人さんが途絶えた三日間

 今週になってアトピーの新人さんは途絶えた。かわりに初回の漢方薬の反応の報告を持って、二度目の来局者が続く。
 乾燥肌に痒みを伴って、引っかき傷から(滲出液は皆無で)微量の出血を見るのみという典型例では、多くは体質改善三点セットだけで軽快している。
 中にはビックリするほどの疲労回復効果に驚いている女性もおられた。
 六味丸製剤を併用してもらった人、黄連解毒湯の少量と猪苓湯製剤を併用してもらっている人など配合は様々である。

 ところで、黄色の滲出液を伴うタイプでは、日本漢方では多くの場合、消風散証とされるが、村田漢方堂薬局は安易に去風薬の配合された方剤は使用しない。理由はここに書いている。
 アトピー性皮膚炎における袪風薬配合上の問題点
 今回もそのタイプの人がおられたが、体質改善セットを出す前に、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)製剤と猪苓湯製剤のみで様子をみてもらったところ、10日間くらいでもハッキリした効果があらわれ、滲出液が激減して肌の赤味もかなりり消えている。
 この二方剤だけに頼っていても最終的な根治は得られないかもしれないので、今回は体質改善三点セットを追加したのだった。

 いまのところ今年来られた新たなアトピーの人は全員、初回の最低限の配合だけで、7〜10日間でも十分に効果が認められるケースばかりであったものの、毎日平均1名のアトピーの新患さんの記録は、もろくも崩れ去ったのだった。
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posted by ヒゲジジイ at 17:52| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする