2012年6月22日のボクチン posted by (C)ボクチンの母
最初来られたときには相当深刻、痔瘻で入退院を繰り返しており、一歩間違えば敗血症すら心配される状況である。病院では根治法が得られないようで、奥深い化膿巣が何度入院しても除去しきれない。
微熱に不快な患部の持続性の疼痛など、繰り返しの入院治療もはかばかしくない。
そこで当方に訪れ、こちらでは例によって例のごとくの托裏消毒飲の方意と同等か、あるいはそれ以上の能力を発揮するエキス製剤や中草薬エキスなど三種類の配合で10日。
多少の効果を得られたので、一気に一ヶ月間連続服用するように渡していたところ、その一ヵ月半後に来られて、まずまず効いているようだといいながらも、やはり憂鬱そうな顔は変わらない。
明らかな効果を発揮しているのに、1日に2回しか服用してない計算である。
実際に深刻な病状であり、ご本人もひどく悩んでいるのは十分承知だが、僅か1日2回の連用でそこまでj効果が出ているのなら、どうして1日3回、しっかり服用しないのかっと強く叱りつけたばかりである。
それでなくとも中途半端なことをしていたら、取り返しのつかないことにもなり兼ねないのに、深刻な表情をしている割にはあまりにも不真面目ではないかと、強く反省を促さざるを得なかった。
ともあれ、漢方後進国の日本では、慢性化膿性疾患には最も重要な托裏消毒飲の製造基準や許可基準がないために、どうあがいてもエキス製剤の製造許可が得られないのだから、何とも融通の利かない漢方行政である。
2012年6月22日のボクチン posted by (C)ボクチンの母
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