その結論が上記タイトルの知柏地黄丸製剤(イスクラの瀉火補腎丸)に補中益気丸(人参ではなく党参配合)をお送りして既に十数年?!
以来、尿漏れを生じる頻度は激減し、九十歳近くになっても矍鑠とされておられるとのことである。
このような配合になったのも暑がりの高血圧でありながらも、膀胱の収縮力機能の低下や膀胱括約筋の緊張力低下(中気下陥)を来たした高齢者などに相応しい補中益気湯を使用するには、配合薬物中の人参は党参のほうが無難である。
また一方では足が火照るなど陰虚火旺の証候も明らかであるから上記のような配合となったのであった。
もともと神経質なほど弁証論治にこだわって細かな微調整を繰り返すことが多いのに、一発でピントが合ったまま、以来十数年が経過したが、本日定期便の電話注文があったところで思い出し、忘れない間にブログに書いておこうと思ったのだった。
なお、他にも同様の配合でドンピシャのご高齢者がもう一人おられる。
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