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胃癌手術後なのにいつまでも胃の不快感が取れない男性に、ピロリ菌検査を行ったかを問うと、やってもらった記憶がないというので、早速主治医に相談するように強く奨めたところ、案の定、ヘリコバクター・ピロリ菌が見付かり、除菌用の抗生物質を一週間続けたところ、めでたく除菌に成功した。
その後、胃の不快症状は雲散霧消して、それから5年近くが経過しているが漢方薬はずっと続けておられる。
胃癌手術後に、あるいは手術前にピロリ菌検査を行われないことは稀ではないか?主治医の落ち度ではないかと、上記のような事例は例外的なことと思っていたら、昨今、もっとひどい例に遭遇した。
胃癌の発症が二度目という人が手術前からの漢方相談に来られたが、二度目の胃癌が発症する数ヶ月前の検査では胃潰瘍があると診断されていたものが、そのまま胃癌に変化したと診断されているのである。
それを聞いた瞬間、ピロリ菌の検査は受けましたか?という問いにはその記憶はないと言われる。
早速、ピロリ菌検査を受けるよう強くお奨めしていたところ、案の定、ヘリコバクター・ピロリ菌が検出され・・・といっても成人の8割近くがピロリ菌が存在すると言われるくらいだから、当然、この方の胃癌や胃潰瘍の発症原因にピロリ菌が濃厚に関与していたであろうことは素人でも分かりそうな推論であろう。
早速、除菌のための抗生物質が投与されることになったが、いやはや、どうしてこのような基礎的な問題を、医師でもない市井の漢方薬局の薬剤師がアドバイスしなければ医師が動かない無神経さにほとほと呆れ果てるばかり。
一方では巷の漢方薬に無知な医師達が、小青竜湯の満量エキスに麻黄附子細辛湯の満量エキスを同時に投与する無謀な医療が行われ、緑内障患者にも平気で芍薬甘草湯が投与される恐ろしい医療界である。
政治の世界では日本の教育を破壊した日教組の親分が与党の重要ポストにしがみつく醜態。
安全保障にはまるで無頓着な政治家と国民たち。
日本は今に滅びるだろう。
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