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おたより:東海地方の美人薬剤師
朝晩、寒いほどで、一日の寒暖の差が激しい季節ですが、お元気でお過ごしですか?
ここのところ、鬱病、パニック症、摂食障害、強迫神経症・・・など精神不安を主訴とした来客が目立ちます。
女心と秋の空・・・と言われるように、秋は寒暖、気圧の変化が激しく、それに追いつかない方が多いようで、特に女性の割合がとても高いようです。
私は、これを夏の間の栄養不足と消耗と考えています。
夏場は冷や麦や素麺など、あっさりしたものばかりを多食する傾向にあり、その結果トリプトファン等の必須アミノ酸の摂取率が低下し、脳にセロトニン不足が生じているのでは??
と思うのです。
そこで、玄米+雑穀などの穀物に、高野豆腐、ごま、しらす、かつお、桜エビなどを混ぜ込んだおにぎりを主食として、乾物のお味噌汁を基本の食養生としてお勧めしながら、タキザワ漢方の●●●●●を服用していただくと、みるみる改善される例が多いのです。
拒食症で、骸骨のように痩せてしまったお嬢さんを心配して、母親が心療内科を尋ねたところ、家族全員で、抑肝散を服用するように言われたそうです・・・・・???
なんとまあ・・・・コメントに困りますね。
心の病は、脳髄の病とも捉えることができ、補腎してゆくことや、脳を栄養することが大切ですね。
そして勿論正確な弁証論治は欠かせないと思います。
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お返事メール:
このたびは面白いお話、ありがとうございます。
それにしても、
>拒食症で、骸骨のように痩せてしまったお嬢さんを心配して、母親が心療内科を尋ねたところ、家族全員で、抑肝散を服用するように言われたそうです
とは、ナンジャラホイ(苦笑。
抑肝扶脾散をご本人に処方するならともかく、家族全員に抑肝散ですか!、とてもユニークな発想でもあり、摩訶不思議な治療方法ですね。
但し、ご本人はきっとこれでますます食欲がなくなることでしょう。配合中の川芎、当帰で、胃腸障害を引き起こす恐れさえあるのに、これだからほとんどの一般医者達の漢方知識はまったくアテにならないですね。
ともあれ、村田漢方堂薬局ではパニック症候群で来られる人がとても多く、その治療薬になってくれるのは至ってオーソドックス。
柴胡加竜骨牡蛎湯に半夏厚朴湯と、やや特殊な某方剤の三者併用で、比較的短期間で社会復帰が可能となった人がつい最近もおられます。
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