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朝から途切れることなく、店頭や電話が忙しい月末。
肝硬変がほとんど治っている男性や、アトピーが落ち着きかけていたのに季節的に悪化してしまった人の相談に混じって、新たに来られた地元で軽症の皮膚疾患の人にはお断りせざるをえなかった。
月末は一見、客数は少ないように見えて、常連さんが漢方薬を大量に補充注文に来られる時期でもあり、そのついでに様々な相談や笑い話のような苦情も舞い込んで来る。
常連さんのご家族の漢方薬に対する面白い苦情である。
経営者のご家族ながら仕事上、腰痛に悩まされ続けていたのが当方の漢方薬で速効を得た。
ところが数年にわたって常用されるも、中止すると腰痛が再発する。同じご家族でも力仕事をされない母上は、当方の漢方薬で腰痛が完璧に根治されている。
それなのに、どうして自分の場合は漢方薬を止めると腰痛が再発するのか?もっと強い薬はないのだろうか?
飲めば直ぐに腰痛は消えるが、中止すれば直ぐに再発するというのは、まるで単なる鎮痛剤と同じではないかという苦情である。
仕事上それは止むを得ないことで、飲めば速効が出るだけ幸せに思うべし。
西洋医学の鎮痛剤のような副作用の不安がないだけマシではないかと、ケンモホロロに吠え立てるヒゲジジイ。
実に贅沢な苦情と言うべきか(呵呵。
それにしても月末は、常連さんやお馴染みさんたちが漢方薬を大量に補充に来られるといっても、せいぜい1〜2ヶ月分くらいの買い込みなのだが、数十年来漢方薬を愛用されて元気で長生きされている人達の常用される漢方薬や常備薬の種類は半端じゃない。
このような忙しい月末に新人さんが来られても、二泊三日の泊りがけの人や、あるいは常連さんやお馴染みさんのご家族でもない限りは、あまりに軽症者や及び腰の人達には、残念ながらお引取り願わないことには薬局自体が機能不全に陥る。
月の中頃には暇な週も多いのだから、軽症の新人さんたちは、なるべく月の中旬に来られた方が無難かもしれない。
それでもやはり、病院に行くのがイヤさに気軽に漢方薬でもと考えるような甘い考えの場合は、お断りせざるを得ない。
軽症でも病院に行っても治らず困り果てて本気度が強い場合はその限りではないけれど、本気かどうかをチェックすると、あっさりと退散されるケースが多いので、やはり本気度のチェックは欠かせない。
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