2012年09月22日

重度の貧血による疲労困憊に加味逍遥散合六味丸加桂皮で速効を得て

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ASC_5151 posted by (C)ヒゲジジイ

 二十年以上前からの常連さんになった女性は、当時、重度の貧血で疲労が激しかった。
 貧血の原因が鉄欠乏性貧血であったのか、他の原因があったのか、今にして御本人に確かめても定かではない。

 ともかく中医漢方薬学においては西洋医学的診断は参考程度で、あくまで弁証論治を優先すべしという観念が当時は支配的であったので、とにもかくにも弁証論治の結論で得た方剤が加味逍遥散に六味丸加桂皮であった。
 この六味丸加桂皮というのは、当時は剤盛堂から実にユニークな活腎錠という名で製造販売が行われていた。言い換えれば「七味丸」である。要するに八味丸から附子を去った製剤である。

 この活腎錠に加味逍遥散製剤の併用で見事に速効を得て、途中で活腎錠を六味丸に切り替えて、現在に至るまで愛用されている。
 活腎錠を六味丸に切り替えた理由は、環境的にも温暖化の影響から桂皮はもはや不要となった理由もさることながら、理不尽にも活腎錠が漢方薬には無知な厚生省か厚生労働省の洗い直しの対象品目となり、製造許可を取り上げられてしまったからでもあった。

 漢方に無知な連中による洗い直しにより、極めて優秀な製剤が淘汰されて行く。悪化は良貨を駆逐するということわざ通り、このレベルの低い日本の漢方界は、白朮を蒼朮で代用するような低レベルの方剤が跳梁跋扈する。

 翻ってオスプレーの事故頻度から考えて、日本国内の交通事故死の頻度に比べればどれほどのものだろうと想像力を働かせる人はいないのだろうか?
 昨今物騒な近隣諸国の動向を考えれば、日本の安全保障上、どうみてもオスプレーの配備に反対する理由が見付からないのだが、この点だけは漢方に無知な厚生労働省とは真逆で、政府の方針に間違いはないと思うのだが、このような本音をうっかり吐くと袋叩きに合いそうな日本社会になり下がったようですねっ!?

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XSC_3920 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:27| 山口 ☁| 各種貧血症および各種紫斑病および疲労困憊状態 | 更新情報をチェックする