2006年12月04日

動悸や胃のむかつきなどのストレス症候群の漢方相談

性別 : 男性
年齢 : 20歳〜29歳
具体的な御職業: 研究職
簡単なご住所: 関東地方
お問合せ・ご連絡内容 : 本日、母がそちらを尋ねて漢方薬を送付してもらった者です。一時間半近くお話してくださったということでとても感謝いたしております。
 私自身、3月までパキシルを飲んで、会社に行けなくなり、薬を止めたときの苦しみと会社を辞めざるをえなかった苦しみを今でも悔しくつらく思っております。
 現在は◎◎で、やっと抗不安剤を飲みながらでも仕事に出社できているからそれだけでも嬉しいですが、動悸や胃のむかつきといったものについては悩まされていて、いろいろ調べていました。
 母より電話があり、早速漢方薬を飲みたいと思います。ぜひ身体を治して、今まで悔しい辛い思いをしていたものを取り払いたいです。
 今月の帰省の際にお尋ねしたいと思っております。正直に、藁にもすがる思いでおります。
 何卒、宜しくお願い致します。


お返事メール:拝復
 相談カードを調べてみたら母上様ご自身が16年前までしばしば当方の漢方を利用されておられ、また貴方御自身にも漢方をお出ししたことがありました。
 母上様はお寺のご住職さんに奨められて久しぶりに当方へ御相談にみえられたそうですが、アラユル治療を試みて、結局埒があかなくなってトウヘンボクな村田漢方堂薬局を紹介されて来られる人が多いようです。
 そこまで切羽詰らないと皆さん本気で漢方治療に専念できないようです。

 当方には地元に限らずそちらの方面からも貴方と同年代や三〜四十代の男女がかなり来られています。遠方だから多くは二泊三日で来られ、その後は10日毎のメールで微調整です。
 一発でピントが合う人もあれば、しっかり方向が定まるのに3ヶ月以上かかる人など様々ですが、皆さんいずれも地元の様々な治療方法で治らなかった人だけに、遠方ということもあって真剣そのものだから、比較的順調に経過する人が9割以上です。
 山口県の地元で好い加減な気持ちで来られる人よりも、むしろ成績が良いくらいです。(注記:こういう人はお断りしていてもどうしても紛れ込んでいることがある
 貴方御自身も相当に苦労されたようですから、帰郷された折は必ず十分時間の余裕を持って御来局下さい。
 さしあたっては、もっとも悩まれている「動悸や胃のむかつき」については、明日そちらに到着する漢方薬こそ、確率の高い方剤ですので、しっかり服用してみて下さい。
 子供の頃に来られた程度では、こちらには記憶が乏しい(皆無かも)ので、必ず直接一度は来られておかないと、その後の本格的な微調整が不可能ですので、何度も繰り返しますが年末の帰省時には必ず直接御来局下さい。

 常に当方のブログ類に書いていることですが、世間で思われるほど漢方と漢方薬の世界は決してやさしいものではなく、複雑な構造主義科学の世界であるだけに正しく適切に漢方薬を選ぶことは専門知識を要するものです。
 だからこそ専門的な知識を持って適切に運用すれば世間で思われる以上の膂力を発揮するわけです。それには服用者の真剣に治そうという情熱とともに、郷に入っては郷に従えで、漢方と漢方薬の流儀に副うように努力して頂く必要があります。

 むしろやや切羽詰るくらいの気持ちで来られた人ほど、初期には多少難航することはあっても不屈の精神をもって頑張れば、遅かれ早かれピントがシッカリ合って解決できるのです。
 
 ところでこのメールは、最近制作したばかりのサイト 漢方薬専門・村田漢方薬局による漢方相談 のお問合せフォームをご利用されたようですが、サイトとしては、
漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局 が一番古くて本命で、ブログとしては、
漢方と漢方薬の質疑応答集と村田漢方堂薬局の近況報告 にかなり本音を書いていますし、
漢方と漢方薬の将来のために 
漢方薬・漢方専門薬局薬剤師の憂鬱 でも同様です。
以上、取り急ぎお返事まで。
                   頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介拝
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posted by ヒゲジジイ at 21:07| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする