2012年08月23日

オルスビー錠が逆流性食道炎に効果を発揮しやすいタイプが判明したかも

BSC_9594
BSC_9594 posted by (C)ヒゲジジイ

 オルスビー錠が逆流性食道炎に有効な人が5割前後の確率であるようだということを再三再四、これまでも各ブログ類で書いて来た。
 実際に製造元の本社にもオルスビー錠のお陰で症状が取れたお礼の連絡があったといわれる。

 最近も、九州から遠路はるばるやって来られた人が、病院でツムラ半夏厚朴湯などを投与されているが一向に効果が出ないがと相談にやって来られた。
 たしか膵臓癌手術後だといわれていたが、これは運よく根治されたようで、その後に発生した逆流性食道炎だといわれていた。

 そこで25日分千円代で二千円にも満たない安価なオルスビー錠だけをお渡ししていたところ、本日昼、ちょうど遠来者の漢方相談をしている最中に、受付嬢が受話器を取った連絡に、お陰で明らかな効果があったと礼の電話が入っていたとのことだった。
 地元近辺で探せば、どこかであるだろうから、効果があれば地元で調達するように伝えていたと記憶する。

 このようにオルスビー錠単独で効果があるものなら、弁証論治や配合の微調整以前の問題で、他の頑固な慢性疾患のような高度で複雑な分析は不要であるから、オルスビー錠が効くタイプの逆流性食道炎に限り、地元で調達されることを奨励しているのだった。

 但し本来なら、このオルスビー錠は第3類医薬品に該当するので自由に通信販売可能なのだが、このレベルの疾患では薬がクスリだけに律儀に通信販売を依頼される人は一部の奇特な人達に限られている(苦笑。

 それはともかく、今回のケースの経験からも、ますますオルスビー錠が効きやすいタイプの逆流性食道炎がかなり判明したように思うのである。

 すなわち、過去の事例からも、胆嚢癌手術後に生じた逆流性食道炎、胆石症手術後に生じた逆流性食道炎は多数見られていずれも明らかな効果があった。大柴胡湯の併用を必要とする人も目立ったものの、オルスビー錠単独で効くケースも多かった現実がある。
 そして今回の膵臓癌手術後に生じた逆流性食道炎である。

 要するに、肝胆膵系統の手術後に生じた逆流性食道炎にもっとも効果が出やすい傾向にあるようである。これを敷衍すれば、もしかしたら病院でしばしば投与されるウルソでも逆流性食道炎に効果があるのかどうか???

参考文献:


IMG_3011
IMG_3011 posted by (C)ヒゲジジイ