2012年06月02日

チョコレート嚢胞の術後に生じた鼠径部子宮内膜症のしこりと疼痛に対する漢方薬

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KSC_5381 posted by (C)ヒゲジジイ

 以前、関東から上記の病状で、地元の大学病院でも手術が不能であり、たとえ手術しても少しでも残っていれば子宮内膜症が色んなところに飛び散るだけだからという理由で、鼠径部の疼痛に耐えられないので、痛みだけでもとってほしいと遠路はるばる毎月通って来られる人があった。

 当然、病院では低用量ピルなど様々に投薬が行われても、いずれもすべて無効。

 そこで村田漢方堂薬局の定石通り、牛膝散製剤に猪苓湯を重ね日本漢方とはまったく無縁の中草薬類を加えてようすを見るも、一時的に効果があったもののしばらくすると元のレベルに戻ってしまった。

 数ヶ月通われるうち、以前虫垂炎を繰り返し、その都度抗生物質で散らしているが、今度発症したら摘出手術が予定されていた。
 それをヒントに細菌感染が絡んでいるのではないかと勝手な想像を巡らし、これまた日本漢方とは無縁のその筋の中草薬を高濃度で併用してもらったところ、悩ましかった鼠径部の疼痛は激減し、腫瘤も自覚的に柔らかくなり小さくなったということだった。

 しばらく続けるうち、今まで手術不能と断言されていた主治医が手術可能だと言い出して、めでたし、メデタシではあるが、もしかして漢方薬には負けてはならじと、プライドが許さなかったのかどうかっ???

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KSC_5314 posted by (C)ヒゲジジイ